Stan Smith著 "The Complete Drawing Course"(1994)の翻訳です。
デッサン用具、画材の持ち方や描き方などのデッサンの基本を解説した後、様々な対象の写真とそれに対する作例を画材とその使い方を含めて解説し、高度なデッサン手法の解説へと進んでいきます。下塗りした紙や染色した紙などを使う描き方などの解説を読んで「デッサンには色々な描き方があり、枠に囚われてはいけないんだ」ということを教えられた気もちがしました。
「はじめに」の中で「本書は基本を徹底的に学習することを目的に書かれているので、とにかく練習を重ねてほしい」と書かれていますが、よいデッサン教室に参加しているように思えてくる本です。
なお、同じ著者による姉妹書『完璧!水彩テクニック』(1997, MPC)があり、水彩に関心ある人にはこの本もお勧めです。