イントロも素晴らしく、演奏や歌唱力もまさしく文句なしです。皆様のレビュアーと同感で、まさしく鳥肌が立ちました。
１曲目は、２００７年のＤＳソフト「テイルズオブイノセンス」のＯＰであり、イントロから世界観に引き込まれた感じの演奏なので寧ろ感動しました。２曲目は同じくテイルズオブイノセンスのＥＤになります。こちらも文句なしの出来です。

鳥肌がたちました!
最近一発屋が多い中、まだこのような素晴らしい方が存在していたなんて!
その声のすばらしさに鳥肌がたちました!
特にsay goodbye & good dayはお気に入りの曲です。

印象に残るのは、何といってもサビの力強いヴァースの連続。
張りがあり伸びやかな歌唱力と、主旋律を彩る豊かなコーラスは、「全てはここから始まった」という歌詞に神秘的な強烈さを持たせる（個人的に、hの気息音とrの反舌音の連続する言語が、小気味良さに一役買っていると感じたがいかがだろう）。
壮大なオーケストラをバックに、どこか印欧系の民族歌謡(ケルトやロマ等)を思わせる、テンポの速い歌が続き、自然と心が高ぶってくるようだ。

Aメロは一転して繊細優美、ハープの流麗な旋律と共に、どこか哀調を帯びる日本語詞がつむがれる。
その穏やかさに一息ついたら、再び、あの陽光のごとき生命みなぎるコーラスが湧き上がる。
そして、Bメロで再び沈静し、そのまま雄大なソロパートそして間奏へと移っていく。
キーの高い転調を完璧に歌い上げるあたり、KOKIAの歌唱力が、単なる声量やそつのない歌唱法というのではない、高い技量に裏打ちされたものであると実感できる。

そして、いよいよラスト、畳み掛けるような厚く豊かな歌声が溢れ、最後に「賽は投げられた！」と力強く締めくくる。
余韻が消え、そこで初めて鑑賞者はホッと一息を付く。それくらい、頌そのものの引き込む力が強い。

KOKIAの生命力溢れる歌声は、本来、このような種類の歌に最も相応しい。
これは彼女だけでなく、たとえばR＆Bなどからデビューした女性歌手にも言えることだが、強い歌声というのは適度にクセのある楽曲を選ぶものだ。
当たり障りない内容のバラードを、キーの上下などで少し難易度を上げて、そつなく歌いこなす……歌唱力ある女性歌手は、こうした商業的な路線に合併されてマンネリ化してしまう場合が多い。MISIAなどがそうである。
KOKIAの最近の楽曲にこうした傾向が見えてきたのは不安だが、まだ持ち直してくれるだろう、と期待する。

昨年の「調和」のリバイバルも驚きましたが、
「愛の輪郭」やアルバム「trip trip」を彷彿とさせる、
既出の曲を上回る大きなスケールの曲に圧倒されました。

囁くような独唱、何層にも重ねられたコーラス、
ブルガリアンボイスを思わせる異国情緒あふれる複雑な旋律に、
声楽調の歌唱と、めまぐるしく切り替えられる歌は、
これ1曲だけでドラマチックな映画のサントラのよう。
バラードを歌う甘い歌声とは全く違う、
深く厚みのある声。
バラードのKOKIAファンの方なら違和感を覚えるかもしれないほど。

タイアップ等でバラードでの人気が広まり、
最近では出るアルバムも明るい前向きな内容の
一般受けのいいバラードやアップテンポの曲中心で、
すっかり食指が動かなくなっていたのですが、
またこうしたタイプの歌もぜひ引き続き歌ってもらいたい、
と期待を新たにした1枚です。

ゲームの主題歌だったんですね。買ってから知りました。
某テレビ番組でチラリと耳にし、即買いを決めました。曲から受けるインパクトはアギトの“調和”を聴いたとき以来です。とても素晴らしい曲です。この1曲でアルバムに匹敵するかそれ以上の完成度が高い曲だと思います。