ユニークな博物誌
★★★★★
真珠に関する本と言えば、わりと専門的なお難い本が多い。この本もタイトルからそんなイメージを受けました。ところが、なかなかどうして面白い。そして、ためになる。ただ宝石のひとつである真珠が、これほど人々との関わりを持っていたものなのかと。しかも、その歴史や種類、輝きの秘密など、基本的なことはすべて網羅されている。『真珠の博物誌』というタイトルは、やはり最も適しているのかもしれない。
しかし、この本の最大の魅力は、なんといっても著者独特のユニークな語り口で、真珠にまつわる様々なエピソードが添えられている点ではないでしょうか。