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日本の電機産業に未来はあるのか (洋泉社BIZ)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 洋泉社
Amazon.co.jpで確認
辛口だが良書 ★★★☆☆
本当に辛口に書かれていて、志望度がちょっと下がった気もしますが、問題点・課題は先に知っておいたほうが良いと思う。良書。
ただ、ちょっと辛口なだけで終わってる個所もあった気がするので、星の数は減らす。
電機業界のこれまでの状況を一覧できる。 ★★☆☆☆
本書のタイトルが、
「日本の電機産業の戦略や業績はこれまでどのように推移してきたのか」というものであれば、
この本のレビューは☆4つ以上をつけたと思います。

日本の主要電機産業35社程度に関して、特に総合電気メーカーや半導体メーカーに関して詳しく、
その業績の推移、事業構造やポートフォリオ、財務状況、経営陣の方針変化などについてここ20年程度の推移を順を追って詳しく分析しており、その意味において、非常によくまとめられた「過去の」業界レポートであると言えます。
金融出身の著者であることから、マクロ経済の分析やそれとの業績の関わりなどは非常に明快であり、
以上の点に関しては、一読の価値がある本かと思えます。

一方で、本書のタイトルであるところの「日本の電機産業に未来はあるのか」という点に関しては、
到底まともな答えを返しているとは思えず、正直言ってがっかりさせられました。

マクロ状況から予測できる短期的な未来については、多少の言及があるものの、
本来本書の中心であるべき「電機業界の構造変化〜中・長期を占う〜」という章ではITやエネルギー・環境、医療などがこれから伸びる分野である、と軽く触れるのみで、
特に自動車分野への参入可能性に関して言及した部分は知識不足も甚だしく、
自動車の製造や設計の現場をほぼ見聞きせずに書いたと思われる中途半端な記述が続き、
結局中長期的な見通しについては新聞等に書いてある以上の知見はほぼ得られませんでした。

まあ、編集者にいわれてやむを得ずにつけたタイトルなのかもしれませんが、
タイトルの問に対する答えに納得できなかったという意味で、☆2つをつけさせてもらいました。
まとまっているが、外面的な現状分析に終始 ★★★☆☆
よくまとまっていて、外面的な調査は良くされている。
いかにも、金融屋の分析レポートだなと思う。
まるで、大学生の(優れた)卒業論文のようだ。
しかし、全く、伝わってくるものがない。
「日本「半導体」敗戦」と好対照だと言ってもよい。
誤解を恐れずに言わせていただければ、行儀はいいが、「大変商法」の変種にすぎないといってもいい。

現実は、そんなに単純ではない。
製品グループごとに再編した電機メーカーは成功しているだろうか?
本体から切り離した半導体メーカーは成功しただろうか?(東芝とルネサスはどっちが成功?)
切り離された半導体メーカー同士が合体して成功しているだろうか?(ルネサスは成功したか?)
国内メーカーが水平分業したら、即、成功するか?
その業界にいる人なら、問題は組織論で解決できる話ではなかったのはわかるはず。
外から見たコンサルタントや証券会社の総合研究所のうすっぺらいアドバイスで、ずいぶんと電機業界は荒らされた。
残念ながら、これからの日本の電機産業は、よほどの荒療治をしない限り、長いトンネルに入ってしまうような気がしてならない。 ★★★★★
 本書は、電機業界についての辛口のアナリストである著者が、リーマンショック以降の苦境下にある電機業界の現状と課題そしてこれからの方向性について論じたものである。

 それにしても、あのバブルの時代、日本の輸出産業の花形は電機と自動車であり、貿易黒字のほとんどを稼ぎ出していたのであるが、いまや電機業界には昔日の面影はない。
 それは、デジタル化とともに進む水平分業に適合できずに、それまでの成功体験に基づいて縦割りにしがみつき、利益なき競争に明け暮れている日本メーカーの姿である。

 本書は、近未来の日本の電機業界の姿を予測するとともに、新たに花開く製品群の可能性も探っているが、それまで必ずと言っていいほど日本の近未来の技術をぴたりと当ててきた著者によると残念ながら、これからの10年には予測できるものはないという。

 いや、最強といわれる自動車でさえ、電気自動車となると構造が大幅に単純になり、大量生産が可能なモーターや電池であれば、水平分業が一気に進むと予測している。

 残念ながら、これからの日本の電機産業は、よほどの荒療治をしない限り、長いトンネルに入ってしまうような気がしてならない。
 加えて、自動車業界にも忍び寄ってくるのではと危惧がぬぐいきれない。
未来はあるが、もはや“大手電機”ではない ★★★★☆
 ベテランアナリストだけに、若干アナリストレポート臭さ(笑)が残るが、しっかりした作りの良書だ。電機業界に興味のある人には、業界マップとしても価値があるだろう。漠然と大手電機というくくりでイメージしていたが、実は緩やかに群れが崩れつつあるというのが感想。結局は電機はいくつかの事業部ごとに解体再編され、重電などの一部の除き、水平分業体制に組み込まれるのだろう。