ヴェリー・ベストでなくても普通のベスト盤を1枚にして発売すれば?
★★★☆☆
僕が描くリンダ・ロンシュタットのイメージは70年代のカリフォルニアに青い空の下をローラスケートで走るイメージです。そのイメージを抱いてこのCDを購入しましたが、はっきり言って失望しました。理由は70年代の名盤と言われた「風にさわられた恋」と「愛は一つだけ」からの曲が少なかった事。それだけでこのCDの評価は低いと思います。
元々、リンダ・ロンシュタットには作詞や作曲の能力は無く、その時代や背景に合った楽曲を見つけてきて歌う事によって才能が発揮するシンガーだと思う。
その良い例がカーラ・ボノフやウォーレン・ジヴォンの曲との出会いだと思う。その良い面がこのCDには入っていない。
僕は一人ぼっちになりそうだから早く、
リンダ・ロンシュタットのCDを紙ジャケ出だしてくれ。
息の長い歌姫
★★★★★
ストーンポニーズの「悲しきロックビート」(多分「悲しき」は日本で勝手につけたんだと思いますが、ほんまに悲しそうな声なんですよね)をラジオで実地体験した者としては、もう何年経ってるのとしばし茫然。この人、今でも質の高いオリジナルアルバムを出していて、決して思い出の歌手ではないのに、ベスト盤がやたら多い。ただ幅広いジャンルの歌を歌っているからベストの切り口が難しい。そういう意味ではこれあたりは無難な選曲かなと思いました。こんな大物歌手として君臨し続けるとは、初めて聞いた時には思いもよらなかったなあ。個人的にはメキシコ音楽やジャズの方に、さらには子守唄、クリスマスソング等々、彼女が触手を伸ばした作品にも興味がありますね。単純なウエストコーストの歌手のジャンルでくくれない大物になっちゃいました。
レーベルを超えて実現した偉大な歌手リンダの軌跡早わかり
★★★★☆
リンダの67年から95年までの歌声をじっくり堪能できる素晴しいアルバム。70年代のリンダ絶頂期に彼女の大ファンだったと者としても満足できる作品です。これからリンダの歌を聴こうとする人にとっても最良の入門編となるでしょう。それにしても、彼女ほど第1線での活動歴の長い、大物歌手はアメリカでも稀でしょう。偉大なシンガーのファンであることを誇りに思います。個人的には、67年の「悲しきロックビート」、70年の「ロング・ロング・タイム」を選曲しているのがよい。時代を感じさせる部分はありますが、どちらもリンダを語るときに欠かせない名曲。この2曲をリマスターされた音で聴けることに満足。選曲は昔に発表されたGreatest Hits、同Vol.2の幾つかの曲を90年代の曲で置き換えた感がありますが、この90年代の曲がどれも素晴しく、かつ全曲音質が優れていることを考慮すると、リンダのベスト盤としては本作の方を断然薦めます。しかし、カーラ・ボノフの曲が1曲も含まれていない、80年代のネルソン・リドルとのコラボレーションを切り捨ててよいのか等、選曲にもう少し考慮の余地があったのではと思える点が残念。1枚で好みの曲がすべて収まっていることは無理なことは承知していますので、ファンとしてはオリジナル盤を収集していくしかないでしょう。昨年「悪いあなた」だけは再発されましたが、ここでその他のアルバム(リマスターされた音で)の再発も強く望む次第です。
ウインター・ライト!
★★★★★
♯23「ウインター・ライト」がこのアルバムの ベスト・オブ「ヴェリー・ベスト・オブ・リンダ・ロンシュタット」!
素晴らしい歌唱に加え、彼女がこのスタンダードともなりうる名曲の作曲に関わっているという点で見方を変えてくれた。ただ人から与えられた歌を歌う歌の上手な歌姫では魅力は半減してしまうのだ。 ソングライターとしての彼女の才覚に思いを馳せながら、言葉もなく、ただ、ただ、聴き入った。
改めて恋をしました。
★★★★★
私の学生時代、リンダは「ロスの歌姫」とかいわれていて将に絶頂期でした。70年代から80年代にかけてに彼女が出した素晴しいアルバムは所謂ウェストコーストサウンドのエッセンスが凝縮したものでした。私もイーグルスを巡る彼女のエピソードや、彼女のアルバムジャケットの可愛らしくもちょっと妖艶な容姿にすっかり魅せられていました。あれから20数年、改めてこのCDを聞いて当時の自分自身の生活やら、友人たちの事が頭に浮かんできました。と同時に、あの当時と変わらずリンダに恋をしている自分がいる事がとっても嬉しく思えてきました。若い人にも 是非 持って貰いたい一枚です。