子供が失敗したときの語りかけ方は参考になります
★★★★☆
見開き2ページで1項目を解説し、文字も大きく2色刷でとても読みやすい内容です。
よくできたときに褒めたり、何かに挑戦しているときに励ますことは、親ならば誰に教えられなくても実践していることと思いますが、「失敗したときにどんな言葉をかけるか」「好ましくない性格や習慣を良い方向に向けるには何と言えばいいか」については、やはり多くのノウハウを持つ多湖先生ならではのアドバイスだと思いました。
また、「頭がいいと言い続けると本当に頭がよくなる」とか「あなたならできると言い続けると本当にできるようになる」などは、大人にも同様のことが言えますので、きっと子育てに限らず人間形成の基本なのだと思います。
ただ、「こんなときはこう話しかければいい」という構成なので、日常生活における「躾」に的を絞ったものではなく、「図解」というほど「内容を図で説明」しているわけでもありません。あってもなくても理解の足しにならない挿絵的な図が多く、その割に価格設定が高かったことと、純粋に躾のノウハウを伝授する本ではなかったので、星一つ減としました。
B5版と大きく携帯には不向きですので、図書館で借りて読むのがよろしいと思います。半分の大きさで480円なら万人にお勧めします。