’神歌’とはこういうものだったのか、深い響きに絶句。
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THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY の1枚。宮古島・西原地区の豊作、繁栄や安産、旅安全などを祈願する儀礼歌。女性達(ツカサ)が島内の霊場(ウタキ)で唱え、神と交信する歌を収録してある。現在ではこのような神行事の継続も困難になり、沖縄全島を見てもほぼ絶滅状態に近いという。こんなにレアなものが出ていいのか?って感じ。専門家によるわかりやすい解説と資料写真付なのもうれしい。非常に生々しい録音のせいか、平均90歳代だという老婆達の歌声は驚異的に深い響きを持っている。‘神歌’の名に恥じない素晴らしい作品だ。