個人的には傑作
★★★★★
実はハードの特性を活かした傑作。
いろいろ不振だったバーチャルボーイは、このゲームのためだけにでもに生まれた価値あり、です。
バーチャルボーイは、なんか別に3Dになる必要もないのに無理やりやっちゃったもの(『テトリス』『ぱにっくボンバー』など)や、確かに奥行あるけどそれ自体が売りになるというものでもないもの(『テニス』『野球』『ゴルフ』など)が、数合わせ的にリリースされて、即行でワゴン980円380円で山積み…でしたが、
この作品は、バーチャルボーイの
・”みんなとわいわい楽しめない”外界との遮断性
・”「次世代機」に遠く及ばない”黒字に赤のみという画面
という欠点を見事にゲームを盛り上げる要素に昇華しています。
左右両方の十字キーをはじめ多くのボタンを駆使する操作も、ちょっとのパニック(操作ミス)でなすすべなくやられてしまうという緊張感に繋がっています。
暗闇の中、わずかに見える深紅に染まった壁の中、化物に怯えながら一気に通路を走りきる…という恐怖。
機会があれば、ぜひ。