平穏
★★★★☆
前巻が一冊丸ごと「嵐の前の静けさ」で、後書でも次は戦闘シーンバリバリと予告があったので、この3巻を手にした時はまるで本から血が滴ってるような気がしたけれども、読んでみると案外あっさりした印象。
話としては確かに全編二つの共同体間での合戦・決戦を扱っているし、序盤では主人公サイドが窮地に立つ。けれども割と早い段階で実質的にケリが着くので、その後は安心して読める。
それが良いか悪いかは? まあ少なくとも変に捻って破綻したりはしていない。主人公らが順当に強くて少々苦労はするけど順当に勝ち抜く、ストレートなお話。