主観で語るはやりの言葉を使ったエッセイ
★☆☆☆☆
まったくもって、主観的な話で何らかのデータに基づいた裏付けのある話ではなかった。もっと調査から読み取れる「デジタルネイティブの時代」がどうなっているのかなどの定量的な話も語って欲しい。
デジタルネイティブ専門家が書いた本と言うよりも、世間一般の人がどう思っているかの参考程度にはなると思います。
う〜ん
★★☆☆☆
何を言いたかったのか、よくわからない本でした。木下氏の本は何冊か読んでいるのですが、投資の本でもなく、経営の本でもなく、デジタルネイティブはこんな感じだよ・・・という紹介で終わっている気がします(言われなくても自分で気づける程度の内容ではないでしょうか)。
氏の本では、常に何かしら目から鱗の落ちる思いができたのですが、今回は残念でした。
ケータイって,もうたんなる電話ではないですね
★★★★☆
ちょうど「デジタルネイティブ」に向かって講義をする準備をするときに読みました.著者(1976年生まれ)と同世代なので,携帯電話とケータイの差にうんうんとうなずくこと多し.そして,講義中,学生に「ケータイを使って」というと自然とみんながも話だし場が盛り上がる.ケータイって,もうたんなる電話ではないですねということを再確認.
デジタルネイティブは「映像」と「明晰な論理」を求めるというようなことがありましたが,このふたつが勝手に組み合わせると「映像による明晰な論理」,言語ではなく映像で考えるようなことを多くの人が普通にやりだすのでしょうか.今までは,映像で何かを考えるなんてことは,一部の人しかできなかった気がします.でも,これからはこの感覚が変わってくるのかもしれませんと,この本のなかのキーワードを勝手につなげて思ってしまいました.そういった意味でも,デジタルネイティブはこれからの社会を変えていくかもしれません.
「ケータイ」世代へのアプローチ
★★★★☆
2011年に社会人となる平成生まれを「ケータイ」世代のデジタルネイティヴとしてとらえ、
コミュニケーションの取り方、即検索、情報の収集などの生態からと、
デジタルデバイスのインフラの向上による通信速度、容量の拡大から、
今後、ノンネイティヴが取りうるべき方向性を示すことが主なテーマだと思います。
確かにビジネスとして、ニッチな(五人組的)ところへのアプローチ、
映像の使用の難しさ(東南アジアの広告手法は面白い)、
コンテンツホルダーの強みなどは興味深く読みました。
ただ、いわゆる対人関係のコミュニケーションまで、
デジタルネイティヴに合わせるような話は、
ちょっと違和感を感じるところでした。
デジタルネイティブの時代でも基本は変わらない
★★★★☆
著者のアナリストなどとしての幅広い人脈や過去の経験、
現実に起きている事例などを引いてわかりやすく解説されている
ことは間違いないです。
そういう意味では、「デジタルネイティブというのは何なのか」
を知るには入門的によい書籍と思います。
個人的には、既に話題になっているベンチャーや楽天と
いったネット大手企業が中心になっているため、
「結局そうならないとダメなのね」的に感じてしまう読者が
いないだろうかと心配です。
もちろん、中にはそうでない事例もあるわけですが、
そういった小さな事例というのは、こうした本に書いても
あまり「本当?」と思われがちだということもあるので、
やむを得ないのかもしれません。
そういう事例は、地元の商工会議所のセミナーに行った方が
きっと身近で、わかりやすいものがあるのでしょう。
目新しい事例があるわけではなく、過去のモデルを
ドラスティックに変えるような提案があるわけではないのですが、
改めて、基本ができている人が勝つのだろうということを
気づかせてくれる良い本だと思います。