期待はずれ
★★★☆☆
上下とも読みましたが、意外とつまらないと感じました。
上巻を読むと、談話を活字にしたのがばればれ。
文章に勢いがなく、響くものがない。ゴーストのせいでしょうか。
ONから野球を見始めた自分には、知らない選手の名前も出てきて、
古いのはしょうがない。
下巻で原辰徳の走塁には、笑った。
「野球に人生を見ている人」の視点から
★★★★★
「野球を楽しんでいる人」、「野球から学んでいる人」、「野球に人生を見ている人」という野村監督の分類が本書の中に出てくるが、まさに「野球に人生を見ている人」の視点で、野球とは関係ない人でも職業論として興味深い。特に結果を厳しく求められる職業の人は、何かしらのヒントを得られると思う(個人的には、己(の強さ)を知る、選手に覚えさせることをしない、職人芸というもの(元南海の代打青野選手の心の持ちよう)、守りの重要性など)。
また別の角度になるが、古くからの野球ファンにとっては過去の選手を思い出すきっかけになり、楽しめる。
なお上下巻あるが、下巻は上巻の焼き直しの側面もあり、上巻だけ購入すれば十分だと思う。
下手なリーダーシップ本より、コレを読め
★★★★★
現在は楽天で指揮を執る野村克也監督が、1980年に現役を引退した際に執筆したリーダー論の復刻版(上下2巻)である。
野球を余り知らない方でも大丈夫。私も本書中の昔の野球選手の名前など、川上、王、長島、張本ぐらいしか知らないが、十分楽しめた。選手兼監督を務めて45歳まで現役だった人間の語る言葉である。今の時代でも、別の分野でも全く違和感なく読めるだろう。
どこか外国の理論を持ってきたような形式的なリーダー論はもう聞き飽きた。やっぱり暗黙知に属する部類のことは、他人のやり方を盗むとか比喩の形で例えたほうが腑に落ちる。
中途半端なリーダー論より、野村克也の本を読んだ方がよっぽど得るものは多いと思う。
野球にそれほど興味が無い人でも、十分役に立ちます
★★★☆☆
個人的にWBCの監督はこの人しかいないと思っていた野村監督が、今から30年近く前に書かれた1冊
TV等で拝見する野村さんの話は、普段の生活にも十分役に立つ話が多いと思って聞いているのだが、この本はまさにそんな野村さんの考えを集約した本
また読んでいると分かるのだが、野村さん自身相当の勉強家の様で、色々な本からの引用がとても解り易い事例とともに紹介されている
第4章「リーダーの条件」はビジネス書として、第5章「敵は我に在り」は自己啓発書として読む事もできそう
難しい野球用語も一切無く、多くの人に野村さんが知られている今こそ評価される一冊では
ないだろうか?
おすすめの書
★★★★★
野村氏が現役時代に著した本の復刻版である。したがって、書かれている中身(選手、時代背景など)は約30年前のことである。野村氏が現役時代に心がけていた「データ重視」の姿勢がよくわかる。書かれていることは、野球以外のことにも十分活用することができ、仕事や社会生活の中で役立つことが書かれている。