日々、家事、掃除、生活、繰り返し
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読み進む中に、どんどん熱くなれる本です。第4章人間力を高める、第5章誇りある生き方とは何か。表題通りに「志」について明快に説かれ、自身にも問いかけることができました。松下幸之助氏が伝えたかったメッセージが、人をして、上甲氏、また多くの方々から語り継がれ、引き継がれ、実現していることに畏敬の念を覚えます。本の中での実例や紹介される人々とも新たな出会いです。「この世に無駄な人は一人もいない。・・・」こころに響きました。
志の第一歩は人生のテーマを持つことだ
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「人間としての根っこが貧弱であったり、腐っていたのでは、
いかなる意識や技術も生きてこない」
「人間の根っこ、すなわち人間力を高める教育を進めなければ、
日本の未来はない」と著者はいいます。
昨今、日本で起きている社会問題や犯罪を見ると、
著しく人間力が低下してしまっている人があまりにも
多いのではないか、と思います。
また、この状況が当たり前になり、驚かなくなりつつある、
あるいはまったく関心を示さない人が多いことも、
いまの日本を象徴していると思います。
日本人として、人間として、本当に大切なものは何か、
そして本当の豊かさとは。
根源的なことが書かれている良書です。
志という言葉の深み
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最近は、“起業”や“成功”といった謳い文句で様々な啓蒙書が出回っているが、本書はそのような啓蒙書とは一線を画す本である。
というより、そのような啓蒙書と同一のレベルで論じることは、この本に失礼ではないかとさえ思える。
戦後の復興を経て、日本は世界トップの豊かさを誇る国になったが、果たして精神ではどうだろうか?
この本には、“成功”や“勝ち組”に直接結びつくようなことは書かれていないと思える。
しかし、そういったこと以前の問題として、人として、非常に大切なことが書かれている。
そして、日本人が忘れそうになっていることが書かれている。
HowTo本や啓蒙書を読み漁っても、自分の軸を持っていなければ、情報に翻弄されるだけである。
そして、その軸は自分で見つけ出すものであって、与えられるものではない。
本書には、その軸を見つけ出すために必要なことが書かれている。
成功失敗云々ではなく、人としてどうなのか?
ぜひ一読を薦める良書である。