ありそうでなかった、あるべき本
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タイトルは柔らかいですが、内容は歯ごたえがあります。
(判例の本 + 入門書)/2=この本。
まさにありそうでなかった、あってしかるべきたぐいの本でした。
実務家が書いた被害者向けの対策本
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東京都の労働相談員をやっている著者(発行当時)の実務に裏付けられた内容です。
パワハラ、セクハラなどの差別や解雇、配転などの労働問題の事例について、判例が多く紹介されていて、世の中の動向が良く分かる構成になっています。
パワハラやセクハラの被害者が読むとどう対処したら良いかなどの参考になると思います。
2005年に初版ですので、これ以降の判例は載っていませんので留意ください。
またパワハラがなぜ起こるかとかどう防ぐかという点では、この本では足りませんので、
職場のいじめとパワハラ防止のヒント
を会社側(人事部門)の方はお勧めします。
労働被害に遭う前に・・
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私は実際、労働被害に遭ってからこの本を購入しました・・・
『パワーハラスメントなんでも相談』という題名でちょっと頼りない
内容かな??と思いつつ購入しましたが、かなり充実した内容でした。
この本を参考にして使用者との交渉時の資料を作成できたくらい!!
本書登載判例は、昭和中期から最近の判例まで非常に多く、また、
通称事件名だけではなく、判決の年月日、裁判所、資料名も載って
いるので、その後、判例の詳細検索もすぐできました。
ただ地裁判例が多いので、実際の交渉時では、使用者側・労働者側で
疑義が生じますね・・・。
労働者としての権利主張をする前に、突然の労働被害に遭う前に、
労基法や就業規則をしっかり読み込み、その上でこの本を読む事
をお薦めします。
上場企業であろうともと勝ち組(?)であろうとも
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本書には、判例として実際の会社名も記述されています。
いわゆる勝ち組企業の名前もあります。
会社のために人間があるのではありません。
人間の営みの結果会社という組織があるのです。
具体的に、現状被害にあっている方はQ29から読むとよいかもしれません。
本格的には、労働基本法と民法の知識が必要になりますが、まずは、どの法律に抵触するか、やるべきことを知りましょう。