良書だけどね
★★★★☆
内容は充実していてよいと思います。ただし、1点減点させていただいたのは、文章で説明したり、サンプルプログラムを掲載していても、それらに対応する図やグラフが少ないことです。パソコンをつけて、Rを実行できる状態でこの本を読む場合は、よいのですが、パソコンが手元にない場所(電車など)で読むと図やグラフがないために理解できないところが多数あります。
良心的
★★★★☆
良い意味でも、悪い意味でも、日本人の書いた最良の教科書のひとつ 生真面目で教育的効果も考え、表現を徐々にステップアップする工夫もあって、実用書としては100点満点! ただ、面白くないんだなぁー
ファインマンの本のような閃きまでは期待しないけど・・・
そういう点を割り引いても本来は星5つですが、話題が古いので減点1です。
状態空間モデル、様々なフィルター、MCMC Bugsなど、著者に教えてもらいたいと思いました。 今回までの内容で1冊になってしまうのは、著者の生真面目で真摯なペースでは当然の帰結だと思います。是非、この本と同様の手抜きの無い続編を期待します。
使える本です。大いに助かりました。
★★★★★
Rは強力ですが、多機能な分、ヘルプだけでは到底全貌を掴むことができません。RjpWikiやR-Tipsのような優れたサイトもありますが、書籍には書籍の良さがあります。ちょうど取りかかっている作業にぴったりの内容で助かりました。
この本は時系列データ(横軸が時間になるようなデータ。音声信号をオシロスコープで観察したり毎分の温度や湿度をペンレコーダで記録したりするイメージです)を中心に、データの入出力、グラフ表示、差分、フィルタリング等の畳み込み積分、トレンドの抽出、ロジスティック曲線のあてはめ、自己/相互相関、フーリエ解析、回帰分析、確率過程、ARIMAモデル、仮説検定といった話題について説明しています。
言語としてのRはSchemeを元にしていてなかなか面白いのですが、この本ではRの言語としての側面にあえて拘泥せず、「○○をするには、Rをこう使う」という感じの実践的な内容になっています。例は経済学のものが多いのですが、他にも理工学・生物学分野などにも簡単に応用できそうです。
ただ、焦点がぼけてしまうかもしれませんが、折角filter関数を導入しているのですから、FIRやIIRとの関連も説明してあるともっと参考になったろうと思いました。