老若男女問わずに読める
★★★★★
借金の入門書と言える内容だと思います。
肩肘張らずに借金に対する知識を学べる良書だと思います。
細かいノウハウ本と言うよりは巷に蔓延る誤解や偏見を解く内容が
多く感じられます。今、借金に無縁な方でも是非予備知識として
一冊持っていても良い本だと思います。
著者は常々、債務者を被害者と見る事を疑問に感じておられる方です。
一方的な視点から書かれた本ではありません。
一般的に債権者は、債務者とは比べ物にならない知識を持っています。
得てして債務者は無知な場合が多く、結果的に債権者に迷惑をかける
場合もあります。
ですから「金」という「劇薬」とうまく付き合って
いく為に、こういった入門書は必要不可欠だと思います。
知ると知らないでは大違いの「借金の常識」
★★★★☆
この本を読むまでは「自分はもしかしたら借金とは関係する生活をしている」そして「今まで借金に関する常識は、実はこうだった」事を感じた。
著書が借金で崖っぷち状態を経験しているためか、内容は詳しいながらも読みやすく、項目も広範囲にわたってアドバイスしているので、多重債務に陥ったケースや個人法人関係なく書かれている。
まだ借金とは無縁な方は「傾向と予備知識」として、そして借金でどうしようにもならなくなった人は「借金地獄から切り抜ける方法」としてお薦めしたい本です。
被害者はあくまでも債権者の側ですよ
★☆☆☆☆
ここ数年、借金に関する(特に借金した者が有利になる)本が多く出版されています。
また、最高裁でも過剰に取っている金利は無効という判決もでているので、ますます借り手が有利な社会になっているのでしょう。
きちんと返済している人もいますが、返せなくなると破産したり、逃げたり、開き直るような態度を取る債務者が多いのも事実です。
タイトルでは債務者の立場で本を書いているようになっていますが、逆に貸しても返ってこない債権者の方は、この本を参考にして、債務者がどのように逃げていくか知ることができるでしょう。相手の行動を知ることができれば、より返済をさせる対策をたてることができると思います。
貸した側も汗水たらして作ったカネであり、借りるときだけ泣きついてきて、返せなくなると開き直られるようでは、どちらが被害者であるかわからなくなってしまいます。
この筆者の書く本は、被害者は債務者になっていますが、実際の被害者はあくまでも債権者であって、借りたカネの元本さえも返さない債務者ではないのです。