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FLAT HOUSE LIFE 米軍ハウス、文化住宅、古民家……古くて新しい「平屋暮らし」のすすめ

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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振り切れてる ★★★★☆
振り切れた本だ。文脈としてはロハス、昭和回顧主義、北欧家具系のナチュラル/シンプルライフの地位向上の延長線上にあると思うが、それをFlat Houseという枠組みに納めて再構成することで独自のスタイルを生み出していると思う。通常であれば当然のように団地や、リノベーションした田舎の庄屋の豪邸などを引っ張り出したくなるはずだ。この筆者しか持たないこだわりがあったからこそできた本なのだろう。

また、賃貸の家を多く取り上げているところが、こういった本を手に取る20代中ごろから30代手前くらいの若者(特に下北沢にいそうな非ホワイトカラーのタイプ)に現実味を持たせることで、本を読む高揚感を与えているように思う。

筆者の過剰とも言える愛が伝わってくる文章の力がものすごいし、本職がイラストレーターなだけあって絵がうまい。次はどんな家が出てくるのか、と読み進めていってしまうことうけあい。

一方でアクの強い本であることにも疑いの余地はない。取材先のオーナーが水回りを改装していることに文句を言う不動産ライターはそういないだろうし、「アプローチがない家には価値がない」とか、言いたいことは分らんでもないけどそういう言い方しなくてもいいだろ、と思う。

でもこの本はそういったアクを含めて楽しむ本だし、読んでいるとFlat Houseに住むということはそういうことなんだと思えてくる。ある欠点や周りが当然にクリアしている問題をそこに内包したまま、長所を最大限に評価しあるがままの状態を受け入れ、愛でること。
涙も多いが笑いも多い人生だった、そういう生活がFlat Houseにありそうだと思わせられる。
場所は都心から遠い、駅からも歩く。でも毎日家に帰るたびに芝生と自分が育てている植栽がアプローチから迎え入れてくれる。
気密性が低いから冬はすごく寒い、でも味のでた古い木の床と漆喰の壁は新築マンションでは決して出会えない落ち着きを与えてくれる。
キッチンの設備は古いが、休日は友人を呼んで庭でバーベキューを。

・・・完全に筆者の術中に陥ってしまったようだ。
平屋礼賛 ★★★★☆
著者が偏愛する米軍ハウスや文化住宅などの戸建て平屋コレクション
ならびに細部記録が熱く語られています。
平屋の魅力のひとつは「庭・アプローチがある」ことだそうですが
「アプローチのないものは家ではない」との言葉にはギャフンときました。
この本で目覚めてしまった場合は次の賃貸物件探しには苦労しそうです。
「経年美化」し、住んできた人々のオリジナルの工夫がほどこされた家は
唯一無二であり、どこを切っても絵になる独特の雰囲気をもちます。
アート系の住み手が多いのもむべなるかな。
一見、古くて汚いとスルーしてしまいそうなペンキのはがれや
クラシックなタイルパターン、使えなくなったカランにアートを、
美を見出せるか?
私も例にもれず、著者の言う「90年代からの温故知新ブームが
ミッドセンチュリーモダン・リバイバルに煽られ、
ロハスや和洋アンティークファン、ジャンクコレクターを巻き込む」
インテリアやライフスタイルのムーブメントを追っかけて
この本に出会ったわけなので、それ系が好みの方にはおすすめです。
著者はイラストレーターとのことで
家の間取り紹介などのイラストも素敵ですが文章もかなりいいです。
あこがれる ★★★★★
日本にこんなに素敵な住まいがあったとは…。目からウロコ。
住人の方々はそれぞれ個性的に暮らしていて、住まいへの愛情を感じます。