スケール雄大な曲をワルターののびやかな指揮で味わえるアルバムです
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シューベルトの交響曲第9番といえば、「GREAT」というタイトルそのものの、スケール雄大にしてのびやかな交響曲です。こういう曲ですから、オーケストラを響かせる指揮で聴きたくなりますが、そうなるとワルターはいかがでしょうか。壮大な第1、4楽章では、オーケストラを雄大に鳴り響かせますし、美しい第2、3楽章では、いつものオーケストラにのびやかに歌わせる指揮ぶりで聞いていて楽しい気分にさせてくれます。
現代の指揮者では少なくなってしまった人間味あふれるのびやかなワルターの指揮とシューベルトのスケール雄大な曲が合わさって、聞き応えとともに楽しさを味わえるアルバムです。