全体的に非常にクオリティが高い
★★★★★
古い年代の作品ばかりを収録しているが、
全体的に非常にクオリティが高い。
●ルナティック・ラヴ
「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」
「花とアリス」などで有名な岩井俊二監督のもの。
終始、豊川悦司の作る独特な雰囲気に包まれ、非常に怖い。
静かな雰囲気なのに、妙な色合いと豊川悦司の独白が異常性を引き立てる。
●友子の長い夜
ほとんどともさかりえ一人しか出てこないが、
非常にテンポが良く、学生の微妙な逃避願望が楽しい。
●扉の先
椎名桔平をはじめ、俳優の演技力が光る。
場面展開がほとんどないのに
ここまで展開が気になる引きの強さは素晴らしい。
●ウィルス
展開が読めないこともないが、
原作の優秀なショートショートをうまく映像化していると思う。
●自殺悲願
自殺をテーマにしている割に、全編コミカルな雰囲気があって楽しい。
シリアスな雰囲気が似合う山崎努と展開のギャップが良い。
奇妙な物語、のはずだったのに・・・
★★★★★
『ルナティック・ラヴ』は、当時でこそ奇妙な話だったんだろうけど、今だと普通にニュースで流れてそうな・・・?
現実の方が、奇妙な世界に近くなってしまったって事なのか・・・。
『ウイルス』は・・・他人事じゃないですね、今の時点だと。本当にパンデミックが起こったら、こんなもんじゃないのかも・・・?
『世にも奇妙な〜』が、未来を先取りしていたのか?
それともここは、既に奇妙な世界なんだろうか?
珍奇なドタバタ
★★★★★
『友子の長い夜』が好きだあ(笑)!!なんだろう、これは全然ゾクゾク的な感情とは正反対の
愉快な話だけど、そのメリーゴーランド気分が半端ないヨ!!!
ともさかりえ扮する友子がテスト前の一夜漬けをするって内容なんですが、兎角この娘は奇妙
で色んな所に飛んじゃうんですね(笑)。ラストは奇跡的どんでん返しと思いきや...(笑)
『自殺悲願』。わ...笑える。。山崎努演じる小説家が本を売る為に意地の自殺オンパレード
に挑戦する!!!狂気とユーモアが合体した演技が凄い!