主人公が2人といっても、いっしょに行動するわけではなく、2人はまったく別の立場で行動していく。プレイヤーは、あるときは探偵天城の視点で物語を進め、また、あるときは公安部まりなの視点で物語を進めていく。一見、かかわりあいのない事件を追っているようでも、互いに見えない影響を与えているという演出がおもしろい。
たとえば進展がなかったまりなの視点から天城に変更して行動を起こし、再びまりなの視点でプレイすると新たなイベントが発生する。もちろん、反対の場合もあり、プレイする主人公を変えることで謎が解けていくようになっている。この点が本作のおもしろさであり、だいご味といえるだろう。また、美麗なグラフィック、子安武人や三石琴乃といった有名声優の起用も魅力。(池村慎一)
そんな中、私がプレイした続編の中でもっともバーストエラーのテイストを
継承し、一定のクオリティをもっていると感じたのがこのEVEzeroです。
バーストエラーの世界観をかなり研究しているような形跡がみてとれます。
また時代設定がバーストエラーの前ということもあり、
主人公の小次郎とまりなが直接出会うシーンはありません。
ザッピングという形式をとっているためシナリオ運びには苦心したのではないかと
思いますが、意外性のある展開も何箇所かあり一定の評価が出来ます。
稀代の名作であるバーストエラーほどの評価を得ることは出来ませんでしたが、
せめてバーストエラーの次にこのZEROがリリースされていれば
EVEの評判をそれほど落とさずにすんだのではないか‥と考えてしまいました。
イヴシリーズ全てに言える事ですが多少物語の展開に強引なところが感じられますがうまくまとめているなと思いました。
今作よりまりな役の声優さんが岩男潤子さんから三石琴乃さんに変更されています。三石さんのまりなも非常にうまいのですが前作から続けてプレイしていると違和感を感じます。個人的にはそこのところが一番残念でした。