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小沢一郎 虚飾の支配者

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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小沢が総理になって果たして小沢待望論者の理想の総理になるのか? ★★★★★
以前松田賢弥氏の「非情の宰相小泉純一郎」を読んだことがある。ネットで裏情報として流れている疑惑などを丁寧に取材して裏を書ける範囲内で書いてあった。この筆者は取材対象の政治家がいる場合はその生育環境までできる限り徹底的に調べる。この筆者が嫌いな読者は感情的、ゴシップ的と言うかもしれないが、生育環境などの情報を得るとその後の取材対象者が今後どのような行動をするのか何となく分かるような気分にさせられる。インターネットのサイトによっては小沢一郎を称賛しており小沢総理を待望している風潮があるが、この本を読むと師匠の田中角栄から得た昔ながらの手法で人材を得ている。しかし、それは金と恐怖支配で地元のゼネコンを言いなりにさせて確実に選挙に勝利している。しかも秘書達も闇金の取り立てのようにゼネコンにパー券をこれだけ購入せよと命令して受諾されたら入金が遅いとしつこく連絡してくるそうである。暴対法適応される前のやくざと同じでないか。それだけ小沢に強力にしつけられた秘書なら検察に逮捕されても吐くことは無い可能性が高い。100歩譲って西松建設の裏金問題が司直にひっかからないとしても政党助成金を党を作り壊した都度に全額使用したようにして国庫に全く返していない。これは我々の税金である。果たしてそのような人物でありなおかつ田中角栄のような情もなく人心掌握することもなく、酷薄な人間であるらしい。そのような人間が総理になって日本を良くするのであろうか?国民の生活重視の政策を唱えているが湾岸戦争の時はアメリカの要求にそって日本も自衛隊を派遣すべきだと言った人物ではないか?官僚支配を排除して政治主導というが、私自身は官僚支配を全く支持するわけではないがこの本を読んでいると独裁という手段しか人を使うことができない小沢は師匠の田中角栄のように官僚を使いこなせないため小沢は官僚以上を権力を掌握して絶対服従させる官僚システムを作りたいために官僚支配を打破すると言っているように感じられる。本当に小沢の政治理念を言葉通り信用して良いものか?(自民党をぶっ壊すと言った小泉が実は経世会をぶっ壊すという意味だったのと同様なのでは?)
私はネットで見られる小沢待望論者の方々の熱狂ぶりをみているとまるでヒットラーに狂喜したドイツ国民のの様子を見ているような気分にされられる。それが不安でありこの本を購入した。
お金の集め方は分かった.では使い道はどうなっているのか? ★★★☆☆
新聞・週刊誌を騒がせた所謂「政治とカネ」の問題について,関係者の話や関係資料を丁寧にまとめて説明してあり,小沢一郎氏の金集めのやり方を詳しく知ることができる.

しかし本書の追求は「金集めの方法」の段階でストップしてしまい,その先に続くハズの「どのように集めた金を使っているか」という視点がほとんど抜け落ちてしまっている.
文中には「蓼科に和子(小沢一郎の妻)名義の別荘がある…」「勝浦にも…」云々と記してあるが,天下の小沢一郎が「自分の悦に浸るために別荘コレクターになっている」とは考えにくい(本書を読む限りほとんど別荘には出入りしていないようだ).

「何故別荘を集めているのか?不動産を大量に所有しているのか?」という点をもう一歩突き詰めていけば,民主党が「政治とカネ」の問題で自浄作用を発揮できない理由が分かるはずだ.
日本の政治をより良くしていくためにも,小沢一郎の毒まんじゅうを食った連中について明らかにしていって欲しい.
自分の蓄財が第一。 ★★★★★
 先ごろ(GW前)「週刊文春」の特集で「岩手めんこいテレビ」での電波利権疑惑が報道されていたのに刺激されて本書を読んだ。文春の記事は、本書にも書かれていたことを別のニュースソースから後追いしたに過ぎない。しかし、大手マスコミがなぜかあまり小沢金権問題を追及しないのを疑問に思っていたが、地方局開局の際にテレビ局に「貸し」を作っていたという本書の内容の通り、何か裏があるのだろう(地方局の親会社はキー局であり、その親は大新聞社)。

 本書は「情のない田中角栄」小沢一郎という政治家がどのように作られていったか、関係者の綿密な取材を通して浮き彫りにした力作。岩手県出身という著者の思いもあり、故郷・水沢にお世話になりながら、地元に持ってきた利権(胆沢ダムとめんこいテレビ)では自分が儲けることことしか考えなかった政治家に怒りの目を向ける。そのため小沢氏自身には直接取材していないのにも関わらず、その心理状態まで憶測するなど筆が滑ったところもあるが、不透明な蓄財のカラクリを詳らかにしたところは驚嘆に値する。

 かつて、小泉純一郎首相が右傾していると思っていた時、小沢一郎の方がまだまともなんじゃないかと思っていた。しかし本書の小池百合子のインタビューによれば、小沢は「理念なき政治家」でその時々で方針を変える政局ありき、選挙ありきの政治家である。そして何よりも師・角栄から手法を学んだ建設利権、電波利権で流れ込んだ献金を怪しい方法で迂回し、不動産に変えて蓄財する。また、「壊し屋」と言われるほど政党を創ったり解党した際、「政党交付金」をネコババしてわがものにしてきた。これは全て国民の税金である。

 昨年の衆議院選挙では、なんとなく怪しいと思って民主党にはいれなかったが、イメージだけで投票された有権者にはぜひ読んでいただきたい。そして著者には「平成の脱税王」鳩山兄弟にことも追及してほしいものだ。

 それにしても、政治家(屋)を何代かやると(儲ける気になれば)儲かる。家業としてやめられないわけだ。こんな志の低い人々が権力を握っていると思うと嫌になる。
今、報道されている疑惑を知りたい方は読みましょう ★★★★★
私は、昨年の衆議院解散前に読みました。事実だけを追い、冷静に考えてみれば、小沢一郎という政治家が世間で評価されているのとは別な、この本のタイトル通り、虚飾に過ぎないとわかるはずです。
今の民主党の主要議員の鳩山、管、小沢は、全員元々は自民党の連中です。これが本当の意味での政権交代なのでしょうか。元自民党田中派らと元社会党と、また元自民党国民新党と現在の社会党と、そういう国益を損なってきた連中が今の政権の中心にいるのです。
この本を読めば、古き忌まわしき政治が繰り返される事がわかるはずです。
本当の政権交代とは、自民党出身でも旧社会党出身でもない、前原国交大臣のような人がリーダシップを発揮できるような時ではないでしょうか。
韓国に行き外国人参政権への意欲を語るが、日本国民に向けてその問題をしっかり説明したでしょうか。
日本と韓国とをトンネルで繋げるような計画が出ていますが、またゼネコンとの癒着から出た話ではと疑ってもおかしくありません。

このような人物が政治家として過大なる評価を受けるのであれば、この国に未来はない。
小沢一郎の力の源泉はどこにあるのか ★★★★☆
古来、天皇が政治権力を動かす中枢にあった事はない、との達見を
述べたのは、歴史家の大山誠一氏である。なるほど、政治は、
蘇我氏、藤原氏、平家、源氏、徳川幕府、薩長、軍部に動かされ
天皇は、脇役だった。そして平成の今は、民主党の小沢一郎幹事長の
言うように、「内閣の助言と承認のもと」に動いている。
小沢一郎氏を、「国家主席のようだ」と喝破したのは、評論家の立花隆氏である。
なるほど、こちらも的を射ている。内閣より党が上に存在するかのように思える
状態は、朝鮮労働党を彷彿させる。
小沢一郎氏は、常にキングメーカーであり続けようとしてきた。その文脈で読むと
彼の行動すべての合点がゆく。
小沢一郎氏は、今も田中角栄氏の血を色濃く引く政治家であり続けている。
それが、はっきりと輪郭を描いていく様子が手に取るように分かるのが本書である。

小沢一郎の不起訴によって、日本の政治の金権体質の正常化は、
5年以上遅れることとなった。