懐かしく、かつ新鮮な響きを引き出した。
★★★★★
世紀が変わって和楽器の見直しが進んでいると感じているが、このCDで初めて狩野の篠笛に触れ、その感を深くした。鼓童の出身とのことだが和のリズム、懐かしさを感じさせる和音階を意識した上で、西洋楽器との融合をとてもうまくやっている。聴いていてふと中国大陸から朝鮮半島の音楽が頭に浮かんできて、やっぱり同じ地域に日本の音楽もあるんだと再認識する。妻が篠笛を教わっているので(本格的な?)CDを何枚か持っているのだが、全く違って面白く楽しい。和楽器の世界を拡げていく、力のある音楽で一杯の好CD。