夜空に興味を抱く人すべてに勧めたい
★★★★★
ちゃんとした科学的な考察に基づいている(著者はメーン大学の教授である)。
・「もしも月がなければ」
・「もしも地球が今よりも小さければ」
・「もしも近くで超新星が爆発すれば(!)」
・「もしもブラックホールが地球を貫通すれば(!)」
・「もしもオゾン層がなくなれば(……)」
などなど、「もし地球の〜が〜ならば、どうなる?」ということを山盛り考察している。ランク、スーパーAクラス。コストパフォーマンス抜群。データ良好。考察よし。文章よし。
一部のレビューアさんが「訳文が読みづらい」と書いておられるが、本書は、まだ読みやすい部類に入る。
IT関連・マネジメント系の「読むに堪えない」翻訳(とくに英単語を無意味に直接不正確なカタカナ変換する等)に
比べれば、かなり良心的な訳文と言える。
宇宙の偉大さ、面白さに興味引かれる
★★★★★
地球誕生から、月、太陽、太陽系、銀河系が微妙なバランスで成り立っている奇跡を紹介。
もし、このバランスがちょとずれたら、地球の状況がどうなっているのか、理論的に説明している。
小さい時、夜空を見上げ、広大な星空を眺めながら、なぜ、星は輝いているのか、なぜ、四季があるのか疑問に思うことが理解できる一冊
宇宙と言うテーマに於ける知的好奇心を満たします
★★★★★
タイトルからはSFかと思ったのですが、本書は立派な教養書です。
「月が存在しなかったら地球環境はどうなるのか?」
「月と地球の距離が近かったらどうなるのか?」
「地球の質量がもっと小さかったらどうなったのか?」
「もしも地軸が天王星のように傾いていたらどうなるのか?」
科学マニアなら、想像しただけでワクワクするテーマです。
これを現代科学と言うフィルターを通して検証したのが本書です。これが単なる思いつきではなく、緻密な検証に基づいていると言うところが本書の素晴らしいところで、天文マニアが読んでも読み応えがある内容になっています。
おもしろい
★★★★★
自分は完全な文系人間で数学や物理は中学生レベルです。
しかし本書はそんな自分でも理解できるほど易しく、
また興味深いものがありました。
もしも月がなかったら……、
それはほんの小さな偶然で起こりえたことでしょう。
しかし、そのとき私たち人間は誕生できなかったはずです。
すばらしい偶然の結果、今私たちは生を受けているのです。
そう思うと、あらゆる自然現象に対して妙に感傷的になります。
私にとってこの本はそういう意味で哲学的かつ啓蒙的なものでした。
中学生に勧めたい
★★★☆☆
物理を学んだ身としては「そりゃそうだ」と言うことが大半だけど、
理科好き少年だった中学時代に読んでいたら大興奮だっただろう。
ただ、訳がなんだか不自然ではがゆい。