イギリス映画
★★★★★
まずイギリス映画であり、製作はロンドン大学から世紀のローリングストーンズのメンバー。おわかりですね、ミック ジャガー氏
一般の日本人は終戦と同時くらいに忌まわしい戦中を忘れて自由、高度経済成長に進み歴史は良い会社には良い大学への試験
問題として覚える科目になりました。
配給会社も日本人には受けないと判断し劇場公開無しの作品です。日本で公開され大ヒットした「小さな恋のメロディー」を買い付け
たのは日本の会社だけで他国のバイヤーは見向きもしなかった作品です。
この様に歴然と欧米と日本では感覚の温度差が存在します。
劇場公開無いからB級作品と公然と言う人間もおりますが、日本人が鑑賞など微塵にも考えてない作品ですので
世界相手に興行し成功を考慮したハリウッドのエンターテイメントは全く入って無い作品です。
あれもこれもと欲張らないで、「サスペンス」に集中して欲しかった。
★★☆☆☆
他のレビュアーの方も指摘されているように、「サスペンス」
「恋愛」「戦争」の3つのどれもが中途半端な内容です。エニグ
マという暗号コードの謎解き、恋人の失踪に焦点を絞ればよいも
のを恋愛が所々で幅を効かしてしまい、深い謎解きにいたること
ができません。
といっても、有名俳優を使わない映画が好きな私としてはキャ
スティング自体は満足です。画面の雰囲気も英国調が良く出てい
ると思います。
あれもこれもと欲張らないで、もう少し掘り下げて欲しかった
のが正直な所です。
英国映画好きの女性には興味深い上品なサスペンス
★★★★★
第二次世界大戦下の暗号解読にまつわるサスペンス。やや難解ではありますが、知的で深い内容の作品です。スパイサスペンスのようでもありながら、実在した暗号解読者達のドラマともいえます。製作のミック・ジャガーの言葉どうり、暗号コードの謎と美しい女性の謎に、ラブストーリーの要素も織り交ぜられております。戦争物を期待された方にはやや物足りないかもしれませんが、英国映画好きの女性ファンには、地味ですが、興味深い秀作です。
何よりも脇を固めるキャストが素晴らしいです。上品な紳士役で定評のあるジェレミー・ノーサムが主役の二人をしのいでいるようにみえます。他にキーラナイトレイ主演「プライドと偏見」でダーシー役のマシュ-・マクファディンが出演しており、その関連でブレイク寸前のマシュ-を観たい方にはおすすめです。
穏やかなサスペンス
★★★★☆
ストーリーは複雑のようでいて単純なものだった。が、私には初めて知る英独間の暗号作戦で興味深かった。何より戦前の英国の雰囲気がそれにあった音楽とともに味わえるのが楽しい。
エニグマそのものに目を向けたサスペンス
★★★★☆
エニグマに関係した作品はコメディから戦争に絡めた潜水艦物なんかまでいろいろ。そういう作品は「エニグマ」を単に「なかなか解読できない暗号機」として扱っているだけで、中身に言及していない。しかしこの作品では「エニグマという暗号システム」を中心に据えた作品。しかし結果的には「解読困難な暗号機」という以上には理解できなかった。ジェレミー・ノーザムが絡む話(スパイ、恋愛)はもっと判らなかった。サスペンス一筋のストーリーであってほしかった。
その解読に多くの天才数学者の存在があったことや、「カチンの森の大虐殺」などの歴史も絡めて戦後30年経ってやっと知られるようになった戦争秘話だったことは驚きだったが、ロック界のスーパースター、ミック・ジャガーの記念すべき初プロデュース作品とはもっと大きな驚きだった。サザビーズでエニグマがオークションに掛けられ、彼が競り落としたことがきっかけだそうだが、実に不思議なめぐり合い。