中国人と関わる方必読の書です。
★★★★☆
中国の田舎に在住6年です。
たまたま帰国中にアマゾンで購入しましたが、
これほど今の中国人を正確に表現している本は
見た事がありません。
中国関連を表現した書籍はほとんどが、大げさだったり
個人的な感情が入り混じっていて、事実と違う本が大部分です。
一言に中国人と言っても、どの地域に住んで、
どの様な職業についているか?
この違いは、別な国の人間かと思うほど違いがあります。
外国へ行って(中国内でもですが・)問題を起こす中国人の
大部分は、地位の高い役人だったり、軍人だったり
大会社の社長クラスの人間かその家族です。
もう一つのタイプはド田舎から出てきた人達。
中国人でもいろいろな人がいると言う事を、うまく表現
していると思います。
列に並ばない事で有名ですが、まぁ田舎では今でもそうですが、
上海辺りでは以前よりかなり良くなっていますね。
バスの中にごみを散らかすと言う事ですが、中国では車内に
ごみ捨ての袋を備え付けてあって、備えてあれば利用しています。
中国では係員が大きな袋を持ってきて集めるのが普通です。
これは日本人側の不手際だと思いますね、文句を言うのではなく
ゴミ袋を備えればそれで解決です。
中国人を受け入れる日本人側の問題も色々あってなるほどと
思わせます。
地下鉄の駅で、切符の自販機が使えなくておろおろしても
助けてくれる日本人は一人もいない、それどころか文句を
言われると言う部分にはちょっと泣けますね・・
確かにそうです。
中国では何か困っているとそこに居合わせた人が助けてくれる事は
日常的にあります。
今後なんらかの形で中国人と関わろうと思っている方には
非常に役に立つ一冊だと思います。
これを中国にいる日本語が分かる中国人に読ませようと
思います。
批判する前に、まず自らの足元を見よう
★★★★★
日本を訪れた中国人が語った日本に来ての感想を元に、中国人(観光客)とはどのように付き合っていくべきか?を中国での考え方、中国人に対する日本側の行うべき対応と共にまとめた一冊。
日本人はよく中国人のマナーの悪さ、道徳の無さを批判するが、
ではどうすればマナーが改善されるのか、ということについてはほとんど触れない。
そんな日本人の「事なかれ主義」から脱却し、中国人との正しい付き合い方を書いてあるので勉強になった。
一見変だな、と思っていた中国の習慣(例:列の横入り)も、中国国内の実情を知ると、一概に中国人の行動を批判することは出来ない。
逆に、中国人から見て変だな、と思う日本人の考え方も書かれている。
一番日本人としてギクッとしたのは前述した「困っている人がいても無関心を装う」日本人の事なかれ主義をズバリ指摘していたこと。
日本を訪れる中国人観光客は日本を評価しつつもこのように冷静な目で日本の短所も客観的な視点で指摘してくれる。ありがたい。
この本は日本と中国、お互いに見直すべき点が多いことを感じさせてくれる。
隣人を知るための親切な良書
★★★★★
この本の、「見出し+体験談+解説+まとめ」のような、親切でわかりやすい構成に感銘を受けました。その読みやすさに、ついつい加速してどんどん読み進めていったのですが、まさに付け焼刃の知識で周りの人に「中国人の視点」で日本が語れてしまうほどの頭への入りよう。
「え!日本のホテルの朝食のビュッフェってそんなに量が少ないの?」なるほど中国人ってエネルギッシュなだけに食欲も旺盛なんだな、と思って読みながらつぶやくと、「そうだよ、ホテルにもよるけど、あんなに控えめに出してたんじゃ貧乏くさいじゃない」と元日本在住のフィンランド人の夫も合意。こんな風に身近な人と外から見る日本を検証しながら読んでいたら面白さも倍増しました。
内容としては、今後の日本人と中国人の新しいパートナーシップを育むうえでは外せない良書。なんといっても、取材の数の多さに、ゆるぎない客観性を感じ取りましたので、安心して最後まで読めました。一つ一つのケースが、生の声で面白く、後半に入るともう、読み終わってしまうのが辛くてページをめくるスピードが落ちてしまうほどでした。
ライターという職業柄、かなりの数の本を読みますが、このようにじっくりと味わって読んだのは実に久しぶりでした。オススメの一冊です。
意外!!
★★★★★
中国の方って
並ばないし、にぎやかすぎだし・・・という印象があります。
が!
この本を読んでびっくり!!!
その通りな人もいる反面、
日本に観光に来て、日本のよいところを見習いたい!と
思ってる人がけっこういるようです!
中国の方の意外な側面が知れて楽しいです。
中国に行ったあとに読むと、中国での「???」の謎が解けて面白かったです♪
中国人向け観光サービスを考える際に参考になる生の声
★★★☆☆
およそ事業では、誰に、何を、どのように提供するか、を考えます。
本書では、「誰に:中国人も含む」「何を:観光関連サービス」との条件の下で
どのように提供するかを考える際に参考になる生の声を紹介しています。
基本的には、従来の顧客(日本人)とは文化背景が異なることによる相互不理解
が、サービスの満足度を下げてクレームになるようです。
しかも、観光ビザの発給に慎重なために団体パックツアーが多く、クレームの
勢いが団体によって増幅するので、「いかに訪日中国人の心に歩み寄るか」の視点
が必要とのこと。