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私は無実です 検察と闘った厚労省官僚村木厚子の445日

価格: ¥71,455
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞出版
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コトは「村木事件」だけにとどまらない ★★★★★
タイトルとサブタイトルが扇情的で、どこかワイドショーのノリがあるのかと思っていたが、
週刊誌らしく、地べたを這うような取材で、
「検察の暴走」を、理詰めで暴いていく。

なぜ「村木事件」が起こったのか、彼女は「なぜ無罪になったのか」……
それがとてもよくわかるだけでなく、
検察特捜部というとてつもない権力が、いまどんどん暴走を始めていることもわかる。

私は今の大手メディアをあまり信用していない。
とくにワイドショーなどは、間違った世論をつくり出してしまう。

村木さんの事件についても、コトは大阪地検だけの問題ではないはず。
ましてや、「私の1年3カ月を……」と言った村木さんの発言を取り上げて、
一冤罪事件としてそつなくまとめられるようなものでも、ない。

地検特捜部という巨大権力が、あちこちで事件をでっち上げている……
そのことを問うのがジャーナリズムではないだろうか。
その意味で本書は、事件の本質にもしっかり迫っている。

白眉は、随所に見られる村木さんの人間性だろう。
私は彼女の高校時代の同級生を知っている。
その知人は、1年3カ月前に、「高校時代、最も犯罪から遠い人間だった」と言っていた。
もちろん時間は人間を変えるが、私は知人の言葉を信じた。
当時から検察は「無理筋」の捜査をしていたから、
そういう検察より、村木さんを良く知る友人の言葉を信じた。

本書が単に「検察ひどい!」で終わらずに、その先まで見据えて、
構造的な検察腐敗を糾弾している点を、高く評価したい。
村木さんと同世代の女性に読んでほしい一冊。 ★★★★★
 厚生労働省官僚・村木厚子さんはなぜ逮捕されたのか。大阪地検特捜部により形作られた冤罪事件の全容を、関係者への丹念な取材と事実の積み重ねにより描き出した好著。
 四面楚歌の状況下にあっても、毅然として闘う村木さんの姿は読む者の胸を打つ。「執行猶予がつけば大した罪でない」という検事の不用意な発言は、彼女が30年にわたり築き上げてきた社会的信用への配慮を完全に欠く。同時にそれは、家族にも、生涯にわたって犯罪者の家族という重荷を背負わせることを意味する。母として、ここで屈するわけにはいかない。その思いは察するにあまりある。
 また検事は、一方的に思い描いたキャリアとノンキャリアの対立の構図を背景に、「ノンキャリアの人は仕事が嫌で嫌でしょうがない」と、ノンキャリアの代弁者のごとく語る。村木さんはその発言を、「ノンキャリアの人への侮辱」であると敢然と批判する。そこには、共に働く者への愛情と確固とした信頼がある。
 こうした謙虚さを欠く検事の態度は、村木さんのみならず、一般市民にも向けられている。会話入りの供述調書の作成を、裁判員制度の導入により、「素人」にも分かりやすく説明するための工夫と言う。稚拙なストーリーを与えればそれで十分ということか。みくびられた一市民としては、怒らずにはいられない。
 「出版人の良心として」本書を執筆し、上梓を敢行した週刊朝日取材班に感謝!
但し一点。虚偽有印公文書作成・同行使という容疑に問われるくらいなら、「恋に狂って殺人に問われたほうがまし」という村木さんの発言は、文字で見る限り、「感情的」というよりは、冷静かつ的確な表現と評すべきものではないだろうか。罪の軽重ではない。自分の意志による行為か否かの問題である。やってもいないことをやったとされることなど、許せるはずがない。彼女の矜恃が言わしめた渾身の啖呵、女性読者にとっては胸のすくひと言だと思う。
村木さん、無罪! ★★★★★
村木さんの無罪の背景には本当にひどい大阪地検の
捜査があったのですね。
評論や解説でなく、細かな取材で事件の真相に
迫っているのが素晴らしい。
週刊誌らしい、くらいついた、まさに、地をはう取材を実感しました。
村木さんの事件のすべてを理解できました。
週刊朝日、今西憲之記者のあとがきには、感激でした。
こんな一冊が読みたかった!