自衛隊についてこういった本が出せる世の中に
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一昔前・・・といっても10年くらい前というごく最近まで、
自衛隊関連の書籍といえば専門的な軍事関連の堅い本以外は、
「国民を欺く恐怖の自衛隊」とか「○×事件は自衛隊によるものだった!」
とかいったトンデモ本と相場が決まっていたものです。
基本的に自衛隊に批判的で、また手軽に普通の人が読みたがるものではありませんでした。
ですが、昨今は本著を始め、様々な自衛隊を扱った、
実体験を元にしたユーモアのある体験記が増えてきました。
これはとても良いことだと思います。
生の実体験なら、事実をそのまま描いているわけですし、
読む人の受け取り方を強要するものでもありません。
自衛隊とは何か? 国を守ることの現実とは何か? 日本人として、自衛隊とどう向き合うべきなのか?
そういった、考える必要があるものの、なんだか難しいしコワイ、
という長年日本に蔓延していた状況が好転するのではないでしょうか?
特に、この本のように女性視点であるなら更に親しみやすいと思います。
男性が書いた自衛隊ものは、やはり女性が興味をもって読むようなものは少ないですからね。
初心者だけど人に話したくなる
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自衛隊ルポっていうハードそうなイメージなのにソフトな題名と表紙が気になって購入。
今まで何も知らないから堅苦しくておっかないイメージだった自衛隊について、酔った勢いで(!)入って、見たまま思ったままを描かれているので今までの敷居の高さを感じることなく読めました。
文章は面白おかしく、こんなに砕けて大丈夫???ってほど。
隊員の方のすごさに感嘆しつつ、靴下の工夫や熱帯夜の過ごし方など一般女子ならでは?な目線もあり。日常生活でいただき、もあり。
カップ麺やキューピーなんかのグッズをもっとたくさん、全駐屯地の飲み屋レポ、すっごいって言うレンジャーのすごさなんか続編であると読みたいなぁ。
マジメなことも書いてあるけど、砕いて描かれてるから頭に入ってくる、だから人に言いたくなる。で、もっと知りたくなりました。
騙された!
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「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」にそっくりの表紙なので、間違って買ってしまいました。
「騙された!」と思いつつ、まー買ったし読んでみるかと。
読んでみると、これがなかなかおつな物で、笑かしてくれます。しかし、真面目に考えさせてもくれます。
一般人には知られてない「予備自衛官補」という物の存在。著者もよくわからずにその自衛官補に酔った勢いで志願するという不思議な人。
普段の生活では在り得ない、自衛隊という特殊な環境下での厳しい訓練(匍匐・行軍・射撃等)を、面白くかつ読みやすく解説してくれてます。文章が読みやく楽しいので、普段読書の遅い自分が、すいすいと読み進めました。
なかなか良い間違いをしました。