いつもの楽しいエッセイを期待して購入しましたが確かに宝石が10万円30万円50万円〜という数字のオンパレード
で買えない寂しさのつのる内容でした「〜十万だから安い！」というせりふにはやっぱり作者は庶民とは違うんだなあという気がしました。
宝石の説明もなんか受け売りでつっけんどんで・・これってまるこの絵があってこそ楽しいせりふだと思います。
まるこちゃんのイメージがちょっと変わってしまうかもしれません。
前作はとても良かったのに・・。

表紙が可愛くて読んでみましたが、とても残念な内容でした。
昔のように独特の言い回しで思わず吹き出してしまうような内容を期待していたのに、伝わってきたのは息子さんを甘やかして育てていること、さくらさんの金銭感覚が世間とはズレていることです。
好きな作家さんの一人だっただけに、悲しいですね。

他の方のレビューはあまり良くないですが、私はとても好きでした。
まず表示のネックレスがとってもキレイ本を持っているだけで明るい気持ちになれそうです。 この本を読んで宝石にもっと興味を持てましたし、次は登場する宝石商の方の本も読んでみたいと思います。
途中の宝石の写真もキレイですし、若い方でも持てる宝石や旅先でのハプニングなど、たくさんのトピック満載で勉強になります。

レビューを書いてある方のように筆者の今までのスタイルや、宝石の事に強いこだわりがある方にはどうか分かりませんが、色んな知識を吸収したい、好奇心旺盛で純粋な方は絶対に楽しめます。

さくらももこさんの作品は漫画もエッセイも大好きですが、この作品は“楽しんでもらおう”って気持ちよりも先に“自分の好きなもの”をただ紹介してるような作品になっている。
最終的に『小さくても本物を1つ買ってみなよ。』…みたいな。
“さくらももこ”という人物を好きには読めるけど、“さくらももこ作品”が好きで面白さを求めてる人にはオススメできないなぁ。

話のはしばしに宝石屋の社長さんがでてきます。ある時は貴重な宝石を安く売ってくれます（普通は手が届かないような貴重な宝石をブランド品のバック位の値段で）安い理由はその社長さんが苦労して海外から独自の仕入れルートを作りあげたからで、その人はものすごい人脈やノウハウがある人だからで〜とどめはももこさんの本（前作）を読んで若いＯＬの人が店にきてくれるようになったのでＯＬでも無理なく買える値段で宝石を売るショップを始めますって…もう怪しさいっぱいです。

コラムにも宝石を買うときは鑑定書がついているものを買いましょうと書いてあったり…（もちろん賢明なみなさんは宝石の鑑定書位いいかげんなものは無い事はご存じでしょうが）
その宝石屋で買うとりっぱな鑑定書がついてくるのでしょうか？と想像してしまいました

さくらももこさんの宝石の話を聞きたくてこの本を買うと宝石商の話がいっぱいでてくるので後悔します