物語は西暦2000年の東京から始まる。主人公は高校を中退し、大検合格を目指している17歳の少年。そしてヒロインに日本刀を抱えた謎の美少女、小夜。荒廃した現代社会に生きる人々の心の闇を狙う、血(BLOOD)と翼手という存在。その影は、やがて、主人公のもとに忍びより、主人公の呪われた運命が明らかになっていく…。
アニメーション制作は『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版を手がけたProduction IG、原案協力には『攻殻機動隊』『AVALON』の監督の押井守、キャラクターデザインには人気CGアーティストの寺田克也を起用するなど、一流のスタッフを迎えた力作だ。(樋口浩二)
しかし、このゲームはいくら繰り返しても同じバッドエンドにしか
たどり着かず。
BSSというメーター。
これを押さなければいけない場所で押すことで選択肢が分岐するのです。
それを理解するのにかなりかかりました。
理解したら理解したで、今度は押す場所が異常にシビアであることに気づきます。
スキップ機能を利用すると分岐も飛ばされるため、
結局最初から最後まで何度もストーリーを見なければならず、
分岐直前でセーブしてもそれは同じ。
分岐のかなり前からスタートします。
正直、ネットで攻略サイト見ながらでないと出来ません。
3秒以内に押さなければならないのでもうネット画面と
TV画面の目の往復で必死です。
シナリオなんか気にしてる場合ではありません。
どこで押すか、そればかり考えながらのプレイでした。
結局エンディングパターンをいくつかこなしてあきらめたというか、
うんざりしました。
アドベンチャーゲームでこーゆーことをするのは正直どうかと思います。
話を読ませる気があるように思えませんので。
さらにはこの後にまだ「下巻」が控えているのです。
・・・まだこの苦痛を繰り返せと言うのか。
ダメです、このゲーム。
ダブルキャストは面白かったのになぁ・・・。
他のADVと一線を分かつ「ゲームの肝」、bloodサーチシステムは
新鮮ではあるものの、その設置の仕方が意地悪過ぎて、ただ単純に
エンディングを見るだけでも攻略本、攻略サイトの助けは必須。
シナリオの質は興味をそそる素材なだけに、もっと気楽に楽しみたかった。
本作品に思い入れのある人にとっては、至上の一本とも言えそうだが
上・下巻の2本をあわせると、価格が馬鹿高いのも難。