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早実vs.駒大苫小牧 (朝日新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 朝日新聞社
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メガネ王子 ★★★★★
『早実vs.駒大苫小牧』です。
前提として、私は北海道民で当然駒苫ファンです。

2006年夏の甲子園決勝戦を扱ったものは、ハンカチ王子人気と駒苫に植え付けられた不祥事マイナスイメージがあってのことか、どうしても早実寄りのものが多かったです。
そりゃ、「早実初優勝の軌跡」という題材で描くならそうなるのでしょうが、早実を持ち上げるあまり駒苫を貶めたような感じが鼻についてしまい、駒苫ファンとしてはあまり快く伝説の決勝戦を振り返ることができませんでした。

そこへきて本書は。
「早実初優勝」とか「ハンカチ王子斎藤クン☆」という題材ではありません。あくまでもタイトル通り『早実対駒苫』であり、一方に偏らずに両校をきちんと描いています。

本書出版が2006年11月で、大会後すぐです。だから、当時の両校の背景や試合展開など、「読者は既に知っているもの」として書かれています。まあこの本を読むのは、私も含めて既にある程度知っている人なのではありますが。それでも、時々文章としてのつながりが唐突に感じる部分もありましたので、時間が経ってから読む分には当時の状況を思い出すことが必要とされるかもしれません。
両校の経緯、舞台裏もよく描かれていました。和泉、香田両監督、斎藤、田中両投手は当然として、控え選手やマネージャー、トレーナーのようなスタッフなどにいたるまでよく取材しているようです。
ドキュメンタリーとして構成にも工夫がされているので読みごたえがあります。ただ、早実駒苫と視点が変わる上に時系列が飛ぶため、やはり読むためには読者が最低限の試合背景などを把握していないと、本書を楽しみきれないと思います。

というわけで、駒苫ファンの私にとっては駒苫の魅力はいわずもがななのですが、それでも、香田監督の苦悩や絶不調田中投手の苦労など色々と新しいことを知って好かったです。
そして、基本的に批判視点ナシなので、早実の魅力も十分に伝わってきました。
メガネで変装する斎藤投手と駒苫のメガネ王子本間キャプテンの仲の良い様子が名コンビでした。★5。
あの熱闘が伝わってくる  ★★★★☆
 2006年度、夏の甲子園決勝のこの一戦、わたしはちょうど海外旅行中で観ることができなかった。成田に戻って空港で結果を知った。引き分け再試合で驚いたことを覚えている。日本中は物凄く湧いていたのだろうと察しがつく。球史に残る名勝負だったのだろう。今、田中君は「楽天」へ、昨年度新人王を獲得した。斎藤君は早稲田大学(教育学部)に入学し、リーグ戦優勝に貢献した。ふたりとも活躍中で、その前途は洋々たるものである。本書は、その決勝戦の2試合の模様を、数々のエピソードを挟んで、ふたりのスポーツ記者がそれぞれの高校を取材して執筆されたものである。本書を読む限り、決勝戦初戦1−1で迎えたの11回表、駒大苫小牧の7番岡川君のスクイズをはずした斉藤投手の投球(外角低めのスライダー)[pp.94-97]と再試合の5回表、駒大苫小牧の攻撃、2死1,2塁で9番小川にカウント2−3から投げた斉藤投手のショートバウンドのスライダーで小川のバットが空を切ったところ(p.154)、この2場面が全てだったように思われる。いずれも、打者の心理を読んだ、斉藤投手と白川捕手のバッテリーの頭脳的プレーであった。それにしても再試合で、駒大苫小牧が9回表まで4−1のビハインド、ここで3番中沢君が2ランホームランで4−3まで追い上げ、最後は斉藤投手が田中将大君から三振を奪取して、早稲田実業の優勝だったわけで、本当に凄い試合だようだ。ちなみに、わたしは駒大苫小牧を応援していたが、それでも両校ナインの敢闘精神に拍手。
2006年夏−あの死闘を異なる媒体で振り返った時、新たな… ★★★★☆
 昨年夏、2人の高校生が甲子園を湧かせた。“静”の斉藤佑樹と“動”の田中将大による壮絶な投手戦が、何と2日間にわたって炎天下の中で繰り広げられた。そして、最後は斉藤が田中から三振を奪う形で勝敗に決着を付けた。
 本書は、2人に関心を行きがちな読者に配慮しつつ、次の3つのプロセスを踏んでいる。

(1)両校が決勝で相対するまでの経緯
 早実は、OBのプレッシャーにもめげず、「選手の自主性を尊重し、自立心に基づいた考えを待つ」という自らの指導方針を貫いた和泉監督が印象に残った。一方、駒苫は卒業生の愚行からセンバツ辞退し、チームが崩壊状態から決勝に進出するまでのプロセスが印象に残った。

(2)壮絶な心理戦と引き分け再試合までの24時間
 斉藤のスクイズ外しと一体感が印象的な早実に対し、駒苫は思うようにいかないもどかしさとゲン担ぎが仇となり、どんよりとした心理状態のまま再試合に挑むことになった。この両者の差が、1点差になったのではないかと感じた。

(3)2試合の死闘
 拙文では表現できないレベルであり、あの試合に注目している人なら書かなくてもわかることなので、省略。

(中略)

 本書は、ドキュメントタッチで書かれている。構成も内容も素晴らしく、あの死闘を映像ではなく活字で振り返った時、読者は新たな発見を見い出し、野球というスポーツの奥深さを知るだろう。そして、読者は「江夏の21球」に代表されるように活字の素晴らしさを認識、ないしは再認識するだろう。
 しかし、ドキュメントタッチで書かれているため、当事者の視点から物事を捉える傾向が見受けられ、どうしても表面のみを捉えがちになっている。そのため、書き手に必要な異なる視点、並びに批判的視点が欠けているのではないかという疑問を抱いた。

 これはドキュメント全体に言えることであり、かねてから私が疑問を抱いている点である。そのため、良書ではあるが評価を★★★★とした。ただ、一読する価値はあることを付加しておく。
とにかくオススメします ★★★★☆
私はとくに熱烈な甲子園ファンではないのですが、ことしは早実が話題になったし、なんとはなしに購入しました
が、想像以上に楽しませてもらいました。甲子園通になった気分です

この本は、甲子園を今まであまり見たことのない人に特に読んでもらいたいとおもいます
記者達の細かい取材が手に取るように分かります

決勝戦をもう一度見たくなりました ★★★★★
2006年の夏の高校野球の2日間にわたる決勝戦の様子を中心に対戦した両校についてよく取材されていると感じました。
両方の立場から書かれており、どちらに偏ることもなく読み進めることができました。
歴史に残る決勝戦をもう一度味わってみたいという方にお勧めです。