インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

インテグラル理論入門I ウィルバーの意識論

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 春秋社
Amazon.co.jpで確認
ウィルバーへの距離感が縮まる ★★★★★
東西の思想を横断するウィルバーの仕事にも、解説や入門が可能なのだ、と納得させてくれる本。
関心や知識をある程度もっておられれば、他分野を学ばれた人であっても、入りやすいと思われます。

自己意識確立前後の混同を見極める(よく引用される「前超の虚偽」の理論)などを、心理学者コールバーグ(道徳教育学などでよく知られる)の仕事と改めてつなぎ直す章や、巻末の「著作を読み解く」は特にすばらしい章でした。同社刊の大著「インテグラルスピリチュアリティ」を丁寧に整理して読みやすくまとめ直した内容なのですが、よくかみ砕かれていて工夫された整理なので、たとえばウィルバーについて講義する際には、間違いなくテキストにできるものでしょう。
 「入門」を読んで、自分がなぜ昔のウィルバーに反発を感じ、いま読み直すことになったのかも、よく理解できました。2章3章あたり、特に哲学的ゾンビの話が頭に入りにくいと思いましたが、全体としては、このサイズによくウィルバーの仕事を俯瞰できる内容を納められたと感心しました。
ウィルバー思想を学びすすめる指針に ★★★★★
インテグラル理論の全体像が簡潔によくわかる作りになっていると思います。

私は過去に『無境界』、『宗教と科学の統合』、『万物の理論』を読んでいるのですが、訳本ということもあり、なにより壮大なウィルバー思想の中での位置づけがわからず、よく理解できませんでした。この本を読んで、やっと全体像と求められる現代的課題が見えてきた気がします。

この本はウィルバー思想の「全体像」あるいは「地図」を示してくれていますので、本書を踏まえて、ウィルバーの著作を読みすすめていくと理解しやすいと思います。

ウィルバーの思想は現在も進化を続けており、過去の著作も、ウィルバー自身が第一期から第五期まで分類、整理しています。それに基づいて、自分が次は何を学びたいかを決める指針を与えてくれています。

初学者も、ウィルバーの著作を読み込んでいる人も、ぜひ読んでほしいです。
インテグラル理論概論 ★★★★★
本書題名は「インテグラル理論入門」となっていますが「入門書」だということで「ケン・ウィルバー」「インテグラル理論」をまったく知らない人に向けて書かれたものだと思い本書を購入すると、やや問題があるように思います。

膨大なインテグラル理論の解説書ですので、理論を構築したウィルバーの著作『存在することのシンプルな感覚』等々に軽くでも触れておくことが有効だと思います。またそれだけでなく東西の宗教,哲学,心理学,形而上学、等々の様々な基礎知識も必要となります。「入門」というよりも「概論」に近い印象です。

概論とはいえ冒頭でウィルバーのこれまでの半生を詳しく解説してからインテグラル理論の説明へと流れる章立てとなっていますので、ウィルバーの人間像をまったく知らない人にとっては丁寧な作りになっており、この部分はとても親切な内容だと感じます。

初めてインテグラル理論に触れる方に“諸手を挙げて推薦することはできません”が、インテグラル理論の〈予習〉として意味がわからないまでも読み、ウィルバーの思想に触れる機会を得るためには有用性の高い内容が凝縮された本だと感じます。またインテグラル理論に馴染みのある人にとっては〈復習用〉として使える内容です。

本書は「1」とナンバリングがされているので続刊「2」インテグラル理論の各論がこれから展開されることを期待しています。
地に足の着いたインテグラル理論の入門書 ★★★★★
本書では、ケン・ウィルバーが創出し、今もなお多様な研究者と実践者が対話や共同作業を通して発展・修正・進化させ続けている「インテグラル理論」が、「象限」「レベル」「ステート」「ライン」「タイプ」という5つの要素、そして「前/後の混同」「インテグラル段階とは何か」というトピックを加えた7つの観点を中心にして、分かり易く解きほぐされていきます。

ウィルバーやインテグラル理論を、単に内面世界探求の指南書としてだけでなく、現代の個人・組織・社会が抱える混沌と複雑性と実存的条件に対峙するために学びたい方には必読の書籍であると言えるでしょう。

周囲の人間でウィルバーやインテグラル理論に興味を抱き始めた人にどの本を薦めるべきか・・・。今後は、まず初めにこの本を薦めたいと思います。

最後に本文から抜粋。
「インテグラル段階の人が志向する統合とは、(中略)必ずしも、最も説得力のある強力な理論を駆使して、他の意見を説き伏せるような統合ではありません。またそれは、最も普遍性のある説明をすることのできる理論を呈示して、多様な関係者を納得させるような統合でもありません。もちろん、それらは非常に価値のあるものではありますが(中略)、インテグラル段階においては、そうした説得力のある理論そのものが本質的に「虚構」であることが認識されているためにそうした議論や討論を通して他者を論駁することを絶対視していないのです。」(p175)

これを読んで混乱しなかったあなたには、既にインテグラルな意識が懐胎しているのかもしれません。