題名は「努力嫌いの成功法」となっていますが

　この本に書かれていることを実践するためには

　ある意味において、ものすごい努力と心の成長が必要ではないか。と感じました。

　ですが、自分が好きなこと、心から望んでいることなら

　傍目には苦難の道であっても、本人はそう感じないのでしょう。

　その意味においては「努力嫌いの成功法」といえるかも知れません。　

キリスト教徒でないから、マーフィーの本が分りにくいと思っておられる方がいるかもしれませんが、それは違います。
マーフィーはキリスト教の牧師ではあっても、伝統的なキリスト教の聖書の教えではなく、ニューソート（新思想）と呼ばれる、聖書の新しい解釈による教えを語っています。
数世紀前にこんな教えを公布すれば死刑だったでしょうし、実際、伝統的なキリスト教の教えと合わないことを言って死刑になった人もいました。ガリレオもそうなりかけたと言えば分りやすいと思います。
スウェーデンボルグも、聖書の新しい解釈を述べたせいで祖国を追放されたも同然でしたが、死後150年経って、祖国スウェーデンは誤りを認め、スウェーデンボルグの遺体は祖国に丁重に戻されました。このスウェーデンボルグこそニューソートの根源と言われ、エマーソンやトラインなどの最高の思想家が続き、マーフィーはその系統であるだけでなく、キリスト教だけでない非常に広い視野を持ったニューソート思想家として知られています。
マーフィーの本には、当然、聖書からの引用は多いながら、難しいことはなく、普通に読めます。だから、安心してマーフィーを愛読していただきたいと思います。

一言で内容を説明するとすれば、
「心の底から願い行動すれば、どんなことでも叶う」
といったところでしょうか。

確かに、自信なさげに生活しているよりも、
目標があり、自信（慢心ではなく）を持って、
いきいきと生活している人の方が成功する可能性は高いと思います。

しかし、だからといって
「努力が必要ない」
ということにはならないと思います。

簡単に成功するということは、
簡単に成功を失う可能性があるともいえるのではないでしょうか。

個人的には、
「成功とは努力があってこそ」
と思いたいので。

マイナス思考であったり、
自信の無い人は、
この本を読むことで何か得ることがあるかもしれません。
（とはいえ、鵜呑みにし過ぎないように気をつけましょう。）

評価としては、星３つです。

たまたま手にした本でしたが、夢中で読みました。
そのあと、この法則を実行して、いま充実した毎日を送っています。
「自分の心のあり方」がいかに自分の幸せや健康に大きな影響を
及ぼすのかを知った今は、以前では考えられなかったほど、気持ちが楽になりました。
私にとってこの本は、「成功哲学」（ナポレオンヒル著）、

「成功の掟」（マーク・フィッシャー著）とともに、一生大切にしていきたい本です。