本書は「空」という仏教の中心概念の捉え方を鍵に、この大きな流れを俯瞰しようとするものである。インド、チベット、中国、日本。川は大きくうねりを見せる。
脳内に歪んでとらえられる俗世の現象世界は、現実そのままに仏法によって変容を遂げる。