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評伝 河口慧海 (中公文庫)

価格: ¥1,500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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あくなき探求心の人だった。 ★★★★★
二十世紀初め、世界の異郷の地であった西蔵へ日本人として初めて入国した河口慧海の偉業が、今では忘れ去られようとしている。
河口慧海の仏典を求めてヒマラヤ越え苦難の旅の数々のエピソードは、あの玄奘三蔵の旅をも髣髴とさせる。
仏教界の偉人と言っても過言ではない河口慧海という人物像の真実に迫ろうとの著者の意欲が感じ取ることも出来、また、河口慧海への畏敬と親愛の情をも、本書の行間に読み取れたのは私の思い過ごしだろうか。
明治から大正、昭和のはじめまでの仏教界の実情なども知ることが出来、興味深かった。
河口慧海が晩年に還俗して生涯を終えたことが、彼の仏への道だったのだろう。

もうひとつの河口 ★★★★☆
河口自身の、チベット旅行記とあわせて読むと河口の全体像が浮かび出てくるような感じだ。
非常に力作。しかし、力が入りすぎてよくわからんところもあるが、全体的に面白い。
チベット旅行記と両輪を形成しているので、どちらか一方だと不満がのこる。
日本近代史・近代思想史としての河口慧海 ★★★★★
 河口慧海の生涯・思想を縦軸に、それにまつわる人々・背景を横軸に、当時の時代を克明に描いて、結局それらを通じて明治期を中心とした日本という国のあり方の一断面を教えてくれる。たとえば、明治十年代の日本仏教の悲惨な状況、明治二十年代の仏教僧らのチベットを目指す熱情、慧海のうちになぜ天皇崇拝および国家主義と仏教への寄与が両立していたか(この流れは第二次大戦終戦まで続くことになるし、さかのぼれば東大寺の大仏建立までゆきつくことになり、日本仏教のあり方という問題になるだろう)、などなど。
 おそらく、いずれ仏教学が文献学的研究に飽和状態となって、思想史の段階に進むようになり、やがて近代日本も研究対象の射程におさめるようになれば、河口慧海は当然近代日本の華のひとつとしてとりあげられることだろうし、そうなれば、この本は河口慧海をそのような視点で扱った最初の著作として文献目録にあげられることになるだろうと思う。いや、これは仏教史にとどまらず、日本の思想史と日本人の問題でもある。
 私は仏教学者でもなんでもないけれど、たまたま慧海の『第二回チベット旅行記』を読んで感動し、『チベット旅行記』に進んで感激し、縁者による伝記、河口正『河口慧海―日本最初のチベット入国者』を経てから本書を読んだ。本書を読んではじめて、そういうことだったのかとわかったことも少なくない。どれから読んでもかまわないと思うが、少なくとも講談社文庫『チベット旅行記』全5巻はぜひおすすめする。長いが、まちがいなくめっぽう面白いので、時を忘れて一気に読めます。
勇気が出ます ★★★★★
河口慧海という人物の名前は新聞の書評欄で初めて知り、仏教僧というよりは初めてのチベット探検家という興味で本書を読みました。読後感は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだときと同じくらい爽やかです。絶対にお薦めの一冊です。