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運命の顔

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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今日もあの人は「吸われた?」という ★★★★☆
本の内容は顔にハンディを負いながらも、回りの暖かい働きかけと本人の努力によって社会的に成功した話であるが、ショックなのはいまだに面と向かって唾を吐きかけられるという最後の話である。こういうことは結局無くならないのだろうが、憂鬱な気分になる。

お昼の有名な番組で、司会者が漫才師の一人にその顔を見て「吸われた?」と問うと本人がすぐ「吸われてないって」とやり返し、スタジオの観客がドッと笑う。そして何の違和感もなくそれが放送され続けている。笑いをとるためのネタとして、言われる本人も納得づくなのだからいいじゃないかという見解なのだろうが、映画の「エレファントマン」ではエレファントマンは見世物小屋の見世物だった。当時は興行する側も見る側も何の違和感も無く成されていたことが今はないのは、社会的な意識の向上によるものだろう。人の顔を笑いのネタにすることが公共の電波で堂々とされていることを著者はどう思っているだろう。
酷いいじめを受けた一人として…。 ★★★★★
私も小中学校時代に太っていることで手酷いいじめを受けました。
投げつけられた暴言はほとんど藤井先生と同じ内容です。
中学時代に一念発起してダイエットをして体重が半分になりましたが
具合が悪くなり現在も治療中です。
そして現在の体重はすっかりリバウンドして元に戻りました。

藤井先生は大学在籍中の就職活動で成績がオール優にもかかわらず
面接を受けた50社すべて断られたと言います。
『成績が良くてもバケモノは雇えない』と…。
縁あって病院に就職されたその先で大手術を受けるのですが
執刀に携わった医師が『虎は死して皮を残す、藤井君は死んで標本が残る』と
言ったそうです。
大人でしかも名誉も地位もある優秀な方が子供のいじめの様な言葉を吐き捨てる…。
私はとても悲しくなりました。

その後も同様の差別、偏見は続いていきます。
『病気だから博士号が取れた』と言う人までいるそうです。
人間はなんと頭の良し悪しに関わらずどこまで意地悪になれるものかと考えさせられます。

陰ながら藤井先生のご活躍と活動を応援させていただきたいと思いました。
人間 ★★★★★
僕は中学生のとき「にきび」がひどくて、いろいろと言われいじめられました。
見ず知らずの人にも気持ち悪がられて、時には指を指されて笑われることもありました。
しかし、27歳となった今「にきび」はキレイに治り、昔僕の顔に「にきび」があったことを信じない人がほとんどです。
今回この藤井輝明さんの本を読ませてもらい、「にきび」がひどくていじめられていた時のことを思い出しました。
僕の「悲劇」はもう過ぎ去りました。今は誰も僕を見て笑わないし、気持ち悪がったりしません。
ですが藤井 輝明さんの「悲劇」は残念ながら続きます。しかし、藤井さんの生き方は「努力」で「悲劇」を跳ね返していると感じました。
ここまで来るのに、おそらく藤井さんは「人間の裏側」をイヤというほど見てここまで来られた思います。人間を恨んだこともたくさんあったことでしょう。
藤井さんが書かれた文章を読んでいると、人間の嫌な面をたくさん見てきたからこそ
「人間にやさしく」という気持ちが伝わってきます。
最後の方に書かれている「私をジロジロ見ている人にはおじぎをする」というのを読んだ時、
この人は恐ろしいほどの精神力を持たれている方だと思い、感動しました。
人間は決して綺麗な生き物ではありません。人間は良い面もあれば悪い面もあります。
この本を読み、その両方を見つめて生きていかなければならないと感じました。
常に前向き、好奇心旺盛なチャレンジ人生 ★★★★☆
「ジロジロ見ないで―“普通の顔”を喪った9人の物語」で著者のことを知っていたので表紙の写真を見て即購入した。
 読んでみればわかるが、氏は成功した人であり、幸福な人生を歩んでいる。この本で筆者が言いたいことは「それぞれが与えられた運命を受け入れ、どれくらい懸命に生きるかで人生の価値は決まる」ということだと思う。運命の顔を持ったことを逆手にとって歩んだ藤井氏の人生は痛快で、誰にでも明日への活力を与えてくれる。それこそ偏見を持たずに人生の先輩に教えを請うつもりで読むべき本だと思う。
この人はツバを顔にかけられた事もあります ★★★★★
表紙の顔写真意外にも、成長過程の様々な写真が掲載されていて
年々腫瘍が大きくなっていかれたのがとてもよくわかりました
成長過程の中で人間としてのプライドがずたずたにされる経験
自分の顔に人からツバを吐かれることの痛々しさに胸が詰まりました
それは、藤井さんが受けた理不尽な出来事に対してだけではないのです

もし、私が藤井さんのような腫瘍がある人と出会ったとき
笑顔を向ける自信が無いからです
目をそらしてしまうのと、ツバを吐く行為とは違いますが
相手を拒絶していることは同じな気がするから
自分のこの弱い内面を突きつけられて胸が一杯になってしまったのです
藤井さんは一度しかない人生を懸命に生きてこられてます

常に前向きに生きてこられているからこそ
苦しみも大きいけど、喜びも大きい人生を歩んでこられてる
この本を読むことで、私は自分の甘さ、弱さを考えさせられました