多量のデータから見て取れる「世界に広がる格差問題」や
「日本の実情と実力」には、日本の大学進学率、住宅の
床面積の平均値など、これまでの認識と異なっていること
が多く驚くばかり。
一気に読めて、しかも雑談のトピックには充分使える。
浮かび上がった日本の問題点、役人は自分の専門分野については
熟知しているだろうが、その対策についてどう考えているのだろうか？
政治家は、この事実を知っているのだろうか？甚だ疑問！！

データから見る限り、ヨーロッパ諸国は「人」に優しく暮らし
やすい印象、伝統や文化、歴史は人間を尊重するらしい。
どうやら、がむしゃらに経済大国を目指すだけでは、国民を
「幸せ」にすることはできないようだ。

もし外資系企業で働いている方の場合、絶対に持っていて損は無い本だと思います。
外資でよくある各国の代表が集まる国際会議などで役立つ情報が満載です。他の国と日本を比較してみる、ことはよくすることだと思いますが、そこから一歩踏み入って、他の国は日本と比べてこんなところが優れている、ということが分かれば、これまで話をしたことのない他国の同僚に対し、スムーズに会話を始めることができると思います。
もし日系企業で働いている場合でも、これから他国の状況を全く知らないよりは知っていた方がはるかに得をすると思います。
なかなか自分の興味ある話題だけでは、言語の壁を越えてスムーズに会話をすることは難しいものです。
この本は、そんな状況を少し、人によっては相当手助けしてくれる本です。

日本は物価が高いと思っていたらなんとビックマックがスイスでは日本の倍する
そうだ。この本はそういった世界と比較した日本の姿だけではなく、数々のデー
タをもとに今の日本が幸せかどうかを検証していて、とても面白かった。
ただこの本はよくそういった本にありがちな単なるデータ集ではなく、解説が短
く適切に書かれていて読み物としても面白かった。おススメである。

国内外の社会、経済、学術、生活、健康等の私たちを取り巻く様々な統計データが、全て図入りで紹介されており、情報源も明記されているので、安心して利用できる貴重な早見統計データ集である。読み物としても楽しめるし、常に手元に置いておいても便利。
ただし、タイトルの「１万円の世界地図」は、読むにしたがい、違和感をもってしまう。