筆者長年の探求により、江戸時代の貴重な成功例を
数多く紹介してくれている、この本の存在価値は大きい。
「石田梅岩」を、私は今まで全く知らなかったが
彼の説く倹約の哲学、その目的は衝撃的なものであった。

また１９８ページ「自助精神と互助精神は手の裏表」では
数々の実践を、着実に行うための心構えを説いている。

筆者が今までの著作で、繰り返し訴えていることが
歴史的にも裏付けられた普遍的事実だと
この本で、自然に合点が行った。

今は独自性を追求するより、素晴らしい先達の知恵を実践する時であろう。
DON'T RE-INVENT THE WHEEL
(車輪を再発明するな。既にある良い物を使え）である。
新たな切り口を通じて得た、「使える発見」が実に多い１冊。