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臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 朝日新聞出版
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釜池豊秋先生とこれからの日本を引っ張って行く人材・伊藤裕教授は「現代のニュートン」である!! ★★★★★
私が尊敬する伊藤裕教授(慶大医)の一般向けの初めてのご本です。筆者は朝日新聞夕刊(月曜日)の「アンチエイジング:10歳若返る」という連載コーナーにずっとご登場でしたのでご存知の方も多いかと思います。私は日頃、教授の事を「現代のニュートン」とか「途轍もない才能」とか「医学会のイチロー」と呼んでいます。何故なら、これからの日本を引っ張っていく飛び抜けた人材、類い稀な才能だと確信しているからです。各項目の初めや終わりに古今内外の偉人の名言・格言・詩歌を挿入する辺りは教養人の教授らしい。ピピリと山椒が効いて締まっています。

「メタボリック症候群(所謂メタボ)」は既に一般化しており、今や小学生でも知っています。一方、サブタイトルにある「メタボリックドミノ」は残念ながら未だ一般の方には余り知られておりません。「メタボリックドミノ」とはメタボリック症候群に時間軸(縦軸)を持ち込んだ素晴しい概念で、見れば見るほどに良く出来た図(巻頭カラー)であります。「何が上流で、何が下流か」そして、連鎖・相互作用・リズム・メモリーを重要視する教授。現在では才能は、更に進んで「メタボエイジング(133p)」という革命的概念まで至っております。病気や老化をミトコンドリア機能異常から理解する事の重要性について早くから着目しています。

人類が元々は骨髄食していた事(27p)や、脳はケトン体を利用出来る事(54p)、そしてインスリン抵抗性は一種の防衛反応である事(150p)に言及する辺りは流石に伊藤教授。実に素晴らしい。「生命体は生きるために食べると言うよりむしろ、食べるために生きている。」「食べるとは生きる事、そして死に近付く事でもある。」科学者であり同時に哲学者でもある伊藤教授らしい文言の連続です。そして「あらゆる病気の最上流にはミトコンドリア機能異常がある」とは、NHKのサイエンスゼロ・ミトコンドリア特集〜健康のカギをにぎる!?ミトコンドリアの新常識〜(2009.11.)での、教授のコメントでございます。 彼は遙か上流を見据えています。

尚、伊藤裕教授は釜池豊秋先生(=「現代のガリレオ」そして「現代の龍馬」)とも懇意にされており、釜池先生のブログ(アクアクリニック『理事長の食事日誌』)にも2度登場しています。「糖質ゼロ」や「グルコース制限」まできっぱりと踏み込んだ釜池先生の著作に比べると若干オブラートに包み過ぎの感も無いではないが、我が国のトップクラスの医学部(慶応大学)の教授というお立場上、致仕方なし。 老化・寿命・時間医学・食と健康に関心のある全ての方にお勧め致します。是非是非ご一読を。傑作です、本当に。
読者がいろいろな情報で知識メタボにならなければいいのですが・・・ ★★★☆☆
電子伝達系とか、遥か昔、私の卒論のテーマだったので、ミトコンの話題は
懐かしくも思え、この手の著作としては割りと斬新な切り口かな、とは思いました。
ただ、各章のまとめが中途半端な感じで、読み進むうちにがっかりすることが
多かったです。
ヒトに対するエビデンスも??な記述が少なくないように感じました。
副題でドミノと謳ってあるので、その辺をもっと解説・強調したほうが
よかったかもしれません。

こんな視点も在るんだと言う新しい情報提供はされていると思います。
また、扉の腹腔内脂肪の写真も立ち読みの際のキャッチにはいいかも。
トップサイエンスで学ぶ、メタボドミノを倒さないためのミトコンドリア養生訓 ★★★★★
およそ医者の「健康本」は、1)自身の健康法についての主観的なもの(具体的で口当たりよいが特殊例という感じ)、2)自身の研究の独善的世界(X革命、Oパワーなど、迫力あるがコマーシャル本もどき。疑り深い理系女子には半信半疑)、3)正統ながら、そんな理系女子にも退屈なミニ専門教科書、と3種に分類できるだろう。本書は、タイトル「臓器は若返る」に2)系かと思いながらも、メタボリックドミノというニューワードに興味を引かれ、さらには帯には福岡伸一氏絶賛とあり、心躍り手にとって見る。でも、著者は齢50過ぎの慶応大学医学部内科教授。やっぱり読み辛い3)系?と思いながら、ページをめくった。メリハリある若いレイアウトで、存外読みやすい。
今や耳にタコの「メタボが悪い」の根底をサイエンスしたのが本書であった。何故、最先端の医学者が、貝原益軒と同音に、「食べ過ぎず、運動し、太らないことが健康の秘訣」と説くのか?それは、生物が、食べるために「ミトコンドリア」を身内に取り込み、よりよく動くようになったからだと、その基盤の科学を教えられる。やっぱり正統派 3)系。陳腐な養生訓が、実は新鮮で刺激的な今の科学にも支持されているのだ。いやがおうにも生活習慣の重大さが身に迫る。
このように3)系本なのに、よくある硬い内容への消化不良が起こらない。なぜだろう?確かに、著者のまなざしは暖かく、格言・箴言も交えて努めて平易には書かれている。だが、それだけではない。実は、著者が関西人だからだと気づいた。書中のどこそこに軽みの文化、薄味の関西風の味付け。今まで 3)系本で、関西のノリの本があっただろうか? これは正に先の1−3)のいいとこどり、つまり1)口当たりの良さ、2)研究の深みの迫力、3)確かな学術性。
  薄味やからこそ、素材の本質が感じられ、どなたも愉しんで老い退治の原理がわかる「ほんまにお得なええご本やわ」。
ひとことで言えば、過食を慎み運動しなさい、ということ ★★★☆☆
 高血圧・糖尿病血管合併症・再生医学・抗加齢医学などが専門の医師・教授により書かれた本である。
主に、体内ミトコンドリアに焦点が当てられている。病気や老いに抗する方法があるとすれば、たった一つ、ミトコンドリアを生き生きとさせることである、としている。
 ミトコンドリアの80%は筋肉にあるので、運動することがミトコンドリアを活性化し、その結果、全身の臓器にエネルギーがみなぎり、太く長く生きられる、と主張する。ちょいきつめの運動がよいという。
 他に、メタボリックドミノ(メタボリックシンドロームが、様々な症状を次から次へと誘発する様をドミノ現象になぞらえメタボリックドミノと著者が名づけた)・健康長寿・カロリー制限・腹八分目・長寿遺伝子・時計遺伝子・メタボリックメモリー・etcが説明されている。
 この本には、実証となる疫学調査や臨床試験データの図が全くない点と、動物実験の結果を、そのままヒトに適用している点が気になるが、それらの点については、推論として読めば参考になると思われる。
ミトコンドリア活性化で体質改善・・・アンチエイジング入門!! ★★★★★
われわれは「生きるために食べるのではない。食べるために生きている」という書き出しに引き込まれて読み進めると・・・生命の起源=原核生物から進化の過程を追って、メタン生成古細菌がミトコンドリアの祖先を取り込んで真核生物となり、同時におきる活性酸素の処理に異常をきたすと、老化・発癌につながる。過食・運動不足などによるミトコンドリアの機能低下がメタボ体質を作り出し、次々に生活習慣病を作り出していく・・・・これすなわちメタボリックドミノ。ミトコンドリアを元気にすることがアンチエイジングにつながる。この分野の研究内容が手際よくまとめられていて、全体として一つのストーリーになっているので説得力がある。
生活習慣病でたくさんのサプリメントを服用してはいるが、いまひとつ・・・という方には、すごく参考になると思う。