人肌に触れる
★★★★☆
流麗な上海の夜景が、自分の本心とようやく向き合う準備を手伝い、朝の光とともにそっと別れを告げる・・・笑えて、共感できて、ハッピーになれる映画です。
せま苦しい夜の東京が強調され、主人公の孤独と行き場のなさを温かくもある距離を保って描かれた、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』と異なり、言語が違うことを気にもしなくなったときに、相手に不思議な感情が生まれる大人たち。言語に依存しなくても、人とはつながることができる。今のグローバリゼーションの世の中に、ひとつの鎮痛剤をくれる、そんな気がしました。
ファンにはうれしい、本木・竹中コンビは絡みこそ少ないものの、観てて安心しますね。
映画の中で流れる時間のように、是非夜中から朝方にかけて観てほしい。
夜の上海を舞台にヴィッキー・チャオの魅力が全開!素敵な映画です。
★★★★★
本作の原題は「長い上海の一夜」である。邦題だとありがちな日中合作映画のようなイメージだが、ゆえに敬遠している方がいたら、とにかく一度観てほしい。これは上海を舞台にした素敵なシンデレラストーリーに仕上がっている。とにかくヴィッキー・チャオのキュートさがタダものではない。本木演じるカリスマ美容師と、上海のしがないタクシー運転手の恋は、ヴィッキーなしでは成立しなかっただろう。ふたりを取り巻く周辺の恋物語は、脚本が上手く機能していなかったが、メイキングを観るとさすが中国作品らしく、ホン未完成のままクランクインしたという(笑)。TVドラマのようなノリだが、そこから主演2人のラブストーリーは凄く理想的に展開していった。本木は「ドキュメンタリーみたい」と言っていたが、その現実感が成功の要因だろう。また重要なシーンの背景になる上海の夜景は、ため息がでるくらいに綺麗だった。ラスベガスのそれとは違う、幻想的な美しさのなか、タクシーの中の恋は成就するのか?最後までドキドキしながら観ることができた。ホンが弱いので、西田尚美や塚本高史、そしてクレイジーな竹中直人らの良さが空回りしていたのは残念だったが、総合的評価で5つ星。
夜の上海を走るヴィッキーの甘い悲しみ
★★★★★
この映画はヴィッキー・チャオのさりげない生活感のある演技と本木雅弘のコミカルで軽妙かつさわやかな演技がみごとに絡みながら愛を高めて展開する。二人のコンビはほかの俳優ではできない。また脇役陣もそれぞれによく努力していて好感が持てる。
映画を観終わってほのぼのとした温かさに包まれているのがなんともいえない。
また上海の夜景も美しい。日本語をよく知らないヴィッキーの弟役が、いい加減な日本語で得意げに本木とでたらめな会話をするシーンもわるくない。俳優のとぼけかたがうまいのである。もうひとつ老整備士が失意のヴィッキーを励ます場面も演技を超えて印象的だった。
ただ事故したタクシーを簡単に修理して傷を残さないなんてこの短時間ではできないことだ。
しかし二人の高揚する心を励ますように画面を走り回るヴィッキーのタクシーの動きは彼女の心を伝えるようで面白い。励ますようにさびしげに、彼女の心のままに動いている夜のタクシーである。
20年程むかし訪ねた上海を思い出した。もちろん映画のような恋はなかったが、当時も上海はいい街だったが、さらに美しい。
気にいったのでもう1枚買ったが、ストーリーはかなり粗雑なのにどうしても欲しかった。なぜだろう。
え!?
★★★☆☆
え!?もっくんてこんなに演技下手だったの?と認識させられる作品。また、西田尚美の演技も酷かった。あいかわらず塚本は気もい。
好きな唯一のラブコメ
★★★★★
ラブコメは苦手なのでまったく期待していなかったのだが、この一作にはなぜかグッと来てしまった。
後半の、雨の中の口紅シーンなど、ちょっと大袈裟な部分はあるが、大まかにはなんだかあり得そうな話であることが、ドラマの中に入り込めた要因だと思う。
購入しました
★★★★★
すばやい対応で助かりました