あのZARDのヴォーカリストが亡くなってしまった、残念だ。新聞の報道に依ると、「今年、3年ぶりのツアーを行う予定だった」という事だ。

　そんな彼女に、ささやかであるが、このT-REXの『BOLAN'S　ZIP・GUN』を送りたい。
　特に僕は「I　REALLY　LOVE　YOU　BABE」を送りたい。僕がであったLOVE　SONGでは、一番好きだ。
　又、このアルバムに入っている「THINK　ZINC」は、マークらしい謎めいた作詞がある。

　トニカク、MARCよ、坂井泉水（ZARDのヴォーカリスト）さんを典型的イギリス紳士になりきって、丁寧に迎えてください。
　そして、二人して、両グループのナンバーを二人で歌って欲しい。

　落ち着いて、この稿を書きたい。なんていったて、落ち込んでいる時のボクを最も慰めてくれるのは、音楽史上のかずかずの伝説を残したマークのバンド、T-REXのレヴューを書くのだから。
　ボクは、マークに20数年前から、惚れ込んでいる。

　マークの親友、DAVID・BOWIEは、嘗ていったらしい、
　「彼（スナワチ、MARC・BOLAN）は、いつも、スターだった」と。

　BOWIEは、世界のインテリだから、本当の意味は、ワカラナイ。しかし、あまりになつかしいロンドンのレコード屋さんで買った、今、ボクの太腿で、待機してくれている「ELECTRIC　WARRIOR-The　Marc　Bolan　Story」の写真を見ると、確認出来る。

　MARCは、確かにスターだった。前述のBOWIEの言葉を素直に解釈したい。その証拠は、前述のボクの大切な蔵書に収められている。

　何度でも、繰り返して言う事になるだろうが、MARCの話は尽きない。だから、最後に一番重要な事を書いて、この稿を終えたい。

このアルバムは、MARCの入門CDには、最適である。ティラノザウルスレックス時代のMARCからは、想像が出来ない、ポップで、聴きやすく、歌詞も単純なものが多い（勿論、MARCの歌詞としてであるが）。MARCの本質に近づきたい人は、「THINK　ZINC」の歌詞に是非注目して欲しい、細かく言うとよく吟味して欲しい。

　

後期の作品です。このアルバムは前作「ズィンクアロイ」に引き続いてややディスコティックな曲が多いです。ただ、彼の素晴らしいところはただディスコやゴスペルの要素をそのまま取り入れるのではなく、彼なりの解釈、彼なりのアレンジを加え、彼のフィルターを通した取り入れ方をしていることです。

そのため、このアルバムには彼の想像力に加え、様々な新しい音が加わり非常に楽くて創造力豊かな曲が多いです。私は１、２曲目で凄く新しさを感じ、年代不明な印象を受けました。終始飛躍したポップ感が爆発してます。