イメージが非常に捉えやすい
★★★★★
タイトルどおり,本書は半導体工学の教科書として作られたわけですが,類書とはかなり趣が違い,とても画期的だと思います。
主な内容は,PN接合,MOSFET,バイポーラトランジスタ,光デバイスなど。
本書の特徴として,他の方もおっしゃっているように,式の展開よりも図による解説を主としており,非常にイメージがつかみやすいことが挙げられます。
図やグラフの量が本当に多く(ほぼ全てのページに図があります),まるでスライドで授業を受けるような気分で読み進められるのではないでしょうか。
この点が類書にはない長所で,半導体の分野で,イメージがつかめず困っている学部生などには最高ではないでしょうか。
また,「定性的な理解のみに重点を置きすぎ,結局問題は解けない…」ということを防ぐために,重要な式はしっかり掲載されていますし,演習問題も豊富で解説もかなり丁寧です。式とイメージが関連付けられるので,とてもバランスが良い本だと思います。
難点を挙げるとすれば,式に至る展開の過程がかなり省略されているので,その点で多少の不安は残ります。ただそれを差し引いても価値のある本だと思うので,本格的にこの分野の勉強をなさる方は,典型的な半導体工学の教科書と本書を併用する感じで学習するのがベストでしょう。
ともかく,デバイス内で何が起こっているのか,そのイメージをつかみながら学習していけるという点では,非常に素晴らしい本です。
平易な解説
★★★★☆
絵解き方式の新しい半導体工学の基本テキスト。
量子力学の基本知識がなくても理解できるように平易に説明がなされている。
ただ、この分野に関しては日進月歩。デバイスについて内容自体が古くなりつつあることは残念ながら否定できない。
わかりやすい!
★★★★★
今までいろいろと半導体の本を読んで見ましたけど、かなり詳しくかいるにも関わるず、わかりやすいです。大学で授業を受けていて、授業が全然わからないという人にはかなりいい参考書になるのではないかと思います。私は試験直前になってこの本に出会ったんですが、もっとはやくみつけていればよかったと思いました。