現代社会を知るきっかけになる一冊。

2011年度に必要な主要ワードを多く掲載し
解説や展望を記載。

このような辞書形式の解説本はネットの普及で
その存在価値を薄れさせつつあるが
広く社会を理解する上では有用であろう。

ただ、現代社会におけるすべてのキーワードを網羅するのは不可能だが
その選定や解説内容に妥当性があるかは疑問。
解説において肝心なポイントが欠落している点も見受けられる。

現代用語の基礎知識、今ではなくなってしまった知恵蔵、イミダスに似てますねこれ。
ただ、朝日キーワードは用語を無駄別に並べるのではなく、テーマごとに議題を作り、掘り下げて説明する形式を取っている。
まだに新聞記事の要約といった感じの作りです。

私は「去年そんなこともあったねぇ」と、暇なときにパラパラとめくって懐かしみつつ、知識の整理に使っている。
普段興味のない話も目に飛び込んでくるので結構おもしろい。
こういう流し読みとでも言うような、パラパラめくって気に止まったページを見るというのは活字の本ならではの面白さだと思う。

より深い知識が知りたければ自分で調べればいい。
気になる話題の発見にもつながりそうだ。