リアルな映像化が起きた
★★★☆☆
基本書でイメージが描きにくかった活字がくっきりはっきりと絵の力で映像化します。。絵が基本書を読んでいてイメージが形成しにくかった箇所を理解する補助をしてくれました。。基本書の活字で想像しにくい箇所が映像化しだしました。絵は読解力を広げてくれるスゴい補助道具だと感じました。
思想的な偏りで 残念なものに。だが形式は良い。
★★★☆☆
複数箇所で(いわゆる「サヨク」方面な)思想の偏向・主張が(暗に)見られる。(例を挙げれば、一般的に「〜法改正」といわれている事案を改『悪』と言うレベル)
マスコミの偏った情報だけで培養された世代ゆえの無知か、これが無ければ、面白そうだと全巻購入したのだけれど。
普通の書籍形式ならそういった思想も目立ちにくいが、これは【マンガ+短い文章】。
作者によって当事者の一方を「善く」、一歩を「悪く」ゆがめられているのは、強く言えば 気味の悪さすら感じてしまう。
だが、それもまた漫画という形式の味ともいえるだろう。
(今のマスコミの偏向具合に気づかないで、波長が合ってしまう人はむしろ「主張」部分を気持ちよく読めるかもしれない。)
しかし唯でさえ漫画本で、入門者用を謳って、情報が不足気味になるのだから、(「おれはこう思う」を書くだけの)スペースがあるなら他の補足をしたほうがいいのでは、と。
画については、教養・試験マンガには他に酷い本がいくらでもあるので相対評価として良い。純粋に漫画として見たらマイナー誌の下手4コマレベル。
『はしがき』で「批判が多かった」と言っているが分かる気がする。良いが残念。
判例は、まず覚える
★★★★☆
本書の魅力は、訴訟における当事者の関係や争点を整理の上で、素朴な画風の4コマまんがで絵解きした点です。
例えば、新聞記者による外務省機密漏洩事件では
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1コマ目
毎日新聞社の記者Xは、外務省の女性秘書Aに近づいた。
男「助けると思って沖縄関係の(秘)文書を見せてくれ!」
女「そんな困るわ・・・」
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女の肩に手を添える男。細面で軽くウェーブのかかった髪。毎日新聞の記者は、よっぽど良い男だったのでしょう。ご丁寧に「君が頼りだ!」の書き文字まであります。
一方で、女は、台詞では困った様子を見せながら、なんだかまんざらでも無い様子でして、どうですか、なかなか期待を持たせる展開でしょ。
百選の「XとYが〜」の一行目で眠くなる、判例を読み慣れていない人にもお勧め。特に憲法に関する記述については、奈良県ため池条例訴訟や徳島市公安条例訴訟など、行政法に関する基本的な判例もまとめられていますので目を通して損は無いかと思います。
まずは判例をアタマにたたきこむ。
★★★★☆
まずは、判例をアタマに叩き込み、いったい、どんな事例があって、
裁判ではどのように扱われているのか?を
感じ取ることが必要かと。
上告棄却とか破棄自判とか言われても、いったいぜんたい、
どっちが勝ったんだかよくわからんですが、とりあえず読みます。
わからん単語を見たら、チェックしておくといいです。
続いて、実際に、試験の参考書と過去問に当ってみると、
「ああ、これは、こんなことだったんだ」と納得すること請け合い。
判例の入門としては難しいかも
★★★★☆
何も知らない人がここから判例を学ぶというのは難しいかもしれません。
むしろ、ある程度判例の知識がある人が読むと記憶の定着にいいと思います。
文中にも意外とキーワードなどが盛り込まれていて、確認に有益です。
ある程度学習が進んだ人なら抵抗なく読めると思います。百選を読むのに疲れた人は読んでみるといいかもしれません。