同著者の『徳川内緒話』シリーズより3倍面白い
★★★☆☆
同著者の『徳川内緒話』シリーズより3倍面白い。
前掲書のようにエピソード集の形をとることなく、
通史として幕末維新を 内側から見ているからだろう。
徳川側から維新を見るなど、世代も時代も変わった今とは言え
できる人は、そういないだろう。
「ならぬことはならぬ」のである。
教科書で習う歴史の裏
★★★★☆
幕末本は、明治政府側や新撰組の話がメインとなりがちですが、佐幕派の視点に立ちつつ、大きな偏りなく分かりやすく幕末が説明されている良書な気がしました。
思って以上に、徳川贔屓の説明では無かったのが逆にビックリしました。
慶喜が当時、どのような評価で、そのとき何をしていたか。
そしてその後、どのような生活を送っていたかや、他の幕臣の動向が平易に書かれていて読みやすかったです。
すごい詳細に書かれているわけではない分、さくっと読めます。
視点がユニーク
★★★★★
田安徳川家の当代当主がご先祖のエピソードを中心に幕末維新を語る。親族ならではの言い伝え等を参考に、独自の視点で幕末維新の出来事に焦点を当てているところがユニーク。
田安徳川家十一代当主が描いた幕末維新
★★★★☆
田安徳川家十一代当主の立場から幕末維新を振り返る。徳川家といっても有力な大名や公家と姻戚関係にあるので、島津や岩倉の血も入っているせいもあってか、ニュートラルな立場からの記述が多い。
そのせいもあってか書かれていること自体は比較的よく知られたことが多くその意味での発見は少ない。ただ、江戸城引き渡しは新政府側の尾張藩と田安家の間で行われ、田安家から尾張藩主が出ていたので引き渡しが非常にスムーズにいったなど姻戚関係をよく知ったものに書けない話もあって面白い。
電車の中などで気楽に読むのに向いた本でしょうか。