名ヴォーカリストとして知られる故・ナット・キング・コール。彼が残したスタンダードナンバーに、満身創痍で取り組んだのは愛娘のナタリーであった。この作品ではレコーディングのデジタル技術が進化したことで、父娘競演による息の合ったすばらしいデュエットが実現。
それまでロックやポップステイストのソウルを得意といしていた彼女が、情感をも歌いこなすシンガーとして成長したことも証明し、聴かせてくれる1枚となっている。ラストを飾る表題曲<22>をグラミー賞のステージで、感慨無量の面持ちで歌いあげていたのが印象深い。(春野丸緒)
親父さんの偉大さを再認識
★★☆☆☆
正直なところ、親父さんとの擬似デュエット曲だけ秀逸で、あとは凡庸。無性に親父さんのCDが聞きたくなってしまった(汗。
というのも彼女の声質は線が細過ぎてジャズ向きとは言い難く、やはり彼女は本来ポップス向きなのだろう。その点、深みと幅のある親父さんの声質は奇跡的だ。そういった意味で、親父さんのベスト版CDがオススメです。
リニューアル買い
★★★★★
実は10年以上前に買ってたのですが、
酷使し過ぎ盤面が傷だらけに…
この程、リニューアルにて二度目の購入(笑)
そこまでしても手元に置きたい
ナタリーの作品の中でも不可欠なアルバムです。
心安らぐグッドミュージック。
★★★★★
ナタリー・コールが親父の歌をカバーするというのもかなり意味のあることなのですが、
このアルバムから伝わるナタリー・コールの声の美しさとそしてあの安らぎ感がたまらないです。
始めて聴いたのはロック一辺倒だった19の時でしたが、
それでもこのアルバムの持つ魅力は心を離さなかったです。
あれから15年以上経ちますが、その時感じた魅力はまだ色褪せません。
この出会いに感謝して長く聞き続けていきたい作品です。
最初に聴きたい女性ジャズヴォーカル、でしょうか、、、
★★★★☆
ストリングも入ったやさしい雰囲気、、、
もちろん、ビックバンドスタイルもあり
古き良きスタンダードから
親子デュエットの「アンフォゲッタブル」まで
ジャズヴォーカルの入口として
安心してお勧めできる
アルバムと思われます。
心が和むような瞬間を演出
★★★☆☆
言わずもがなの大看板、ナットキング・コールの娘さんであるナタリー・コール。私自身はジャズ・ヴォーカルも、況してや往年の父親の活躍を知る由もなく、娘であるN.コールにつてはブラック・コンテンポラリー(≠ジャズ・ヴォーカル)のミュージシャンとして認識していました。
本作に手を出したのも、'92年のグラミー賞"Album of the Year"を獲得したという部分に惹かれたから…という、まぁ、決して自慢できる理由からではないのですが、ブラック・コンテンポラリー枠での彼女しか認識していなかった私にとっては、スタンダード(勿論、父親のヒット曲という部分も含み)をしっとりと歌うN.コールに想像以上の良さを感じたのも事実です。
マルチ・プロデューサー制で作成された本作ですが、デヴィッド・フォスターやトミー・リピューマといった名前が(プロデューサーとして)クレジットされている部分にも非常に面白く思えました。表面上はしっかりとしたジャズ・ヴォーカル・アルバムとした形態なのですが、裏を支えている名前にはポップスも十分に知り尽くした人達が演出していたのですね。時間の流れが緩やかになり、ふっと心が和むような瞬間を演出するには最適かも知れません。