「ここがツボだったんだ!」と気づく本
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植物を立て直したい、増やしたい、剪定したい中級者におすすめ。
育てている植物の品種が多いと「何月に月一液肥、何月に剪定、何月にナントカを植え替えて…」と作業に追われ、その意味も考えない。この木は思い切って剪定すれば風通しが良くなって元気になる、この木は切りすぎると花芽がつかなくなる、そういう事も考えずに、本に書かれたとおり「何番目の葉っぱの上で切る」だけだったりする。
これはそこにもう一歩踏み込んで、作業で特にツボとなる、または他とはやり方が違うポイントを紹介した本で、鉢花から花木、観葉植物まで網羅している。そしてジャンル別で基礎の育て方、用具の使い方も載っている。
「なぜ、この品種は(他と違って)この作業が必要・重要なのか」「どうして、どのように、この品種は発芽するのか」という総合的な見方で自分のガーデニングを見つめなおせる、貴重な構成。
これ一冊で大丈夫といいたいところだけど…品種によってはツボのツボしか書いていない。他に栽培図鑑を何冊かみつくろうとカンペキかな、と思う。