本書はスウェーデンの18世紀半ばから今日に至るまでの高齢者福祉の発展が調べられ、記述されている。さらに将来に対する挑戦について議論されている。
よりよい福祉をなしとげるには、経済がよくないと成し遂げられない。経済がよくなり所得が増え税金が増える。その税金により、福祉が充実する。

　未来に対していえることは、老人が増えて高齢者が多くなると、年金システムを維持するのも難しくなる。高齢者の諸制度はそのつど交替する。福祉は制度を変えていかないと到底追いつかなくなる。
　
　日本では、後期高齢者医療制度により75歳以上の人も負担することになった。今後、日本はどのような制度で高齢者を支えていくのか。もっと年齢を引き上げるのか？消費税をやはり上げるのか？そして、スウェーデンはどうやっていくのか？もしかしたらもっと負担が国民に来るかもしれない。いろいろなことを考えさせられる内容だった。