ホフ独特のＰＯＰ感と爽快感は当然のこと
これまたやっぱり独特のノスタルジックを感じます。
大都会に懐かしい故郷を思う感覚が溢れていたり
アクティブに街を駆け抜ける感覚が溢れていたり。

汚れた空気の中で人ごみに紛れて生活するのも
結構イイことかも…みたいな。
…要するに、聴いたら楽しい気分になるんですよ。
それって、単純に大切なことっぽいですよ？

このアルバムを最後にホフディランは休止活動に入った訳ですが、それにふさわしいアルバムになってます。
ベイビーの曲は荒れてみたり、弱さをみせたりでやっぱりベイビーらしいし、
雄飛の曲はせつないほど前向きでグッとくるものがあります。
最後まで対照的な二人の歴史を感じるこのアルバム、ジャケットもＰＯＰでかっこいいので是非ともお勧めします。

ユウヒは今日も好調でMY THINGのようなキラーチューンを量産して自信満々のポーズで、ベイビーは相変らず明るく前向きに引きこもっていながら何か悩んでいる。そんな矛盾が隣り合わせでこそいつもの二人の風景であり、だからこそ一度別れる二人。
このアルバムがすぐに出せなかった背景を察すると少し切ないけど。今作のユウヒサイドの曲達は極上のメロディ。これもまた経験がもたらした成長かと。始めの頃は恋の歌なんて絶対歌えないシャイでやんちゃでPOPなところが強みだったもんね。ベイビーが心配になるけれど、かつての名曲を待っているよ！
また、この二人が二人で魔法をかけて欲しいんだ！

紙ジャケットなので保存しづらいです。

このアルバムで「活動休止」になってしまうわけですが、
それを見せ付けるかのような「ばらばら感」。
初期の統一感はほとんどありません。
ただ、前作に比べて判りやすくなったのと、
(判りやすくなったのは陳腐になってしまったというのもありますが)
ベイビーの曲が鬱っぽくなくなったので、

聴きやすいアルバムに仕上がっているとは思います。
やはり初めての人は「多摩川レコード」を聴くべきだけれど、
いい曲が多く、一枚を通して聴いて楽しいアルバムという意味でならば、
この作品も良いのかも知れません。

ものはためし一度きてみてー