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モノづくりの極意、人づくりの哲学

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
注目してから8年 ★★★★★
同社、前川製作所には私は1997年頃から注目していました。産業用冷却装置メーカーとしては世界的な企業です。国内ではそれほど知られてはいないのですが、グローバルな企業です。前川氏は本書で企業に対する見方、というか唯物史観的なというか独特の動物学的な視点を持って語っておられる。企業とはたえず変化していくのだ、ということを改めて理解させられました。
まったく独創的な経営思想 ★★★★★
この本に興味を持ったのは、企業を生物と捉える、とある書評に書かれてあったからである。生物は環境に合わせて自分を変え、生き延びる。自己変革とか会社を変えるとかよく言われるが、そんなに簡単ではない。だが、生物的な発想なら、無理が少ないのではないか、そんな思いでこの本を手に取った。

目を通しはじめて困惑した。書かれてあることが分かるような分からないような、そんな感じなのだ。理念について多くのページを割かれているが、なにしろ具体例がほとんど書かれていない。だからマエカワが具体的にどんなふうにこの理念を実践しているのか、さっぱり実感が得られない。マエカワの社員なら思い当たる節もあるのかもしれないが、一般読者がいきなり読んで分かるようなものではない。著者自身が理解するのではなく感じて欲しいと断っているくらいだから、著者もその辺は自覚しているらしい。

ただ、なにか非常に重要なことが書かれてあるという直感が働き、ページを行きつ戻りつしながら読み進んだ。そして、ここに書かれてあることは、まったく初めてのことではない、よく知っている何かである、という感じがしてしょうがなかった。読み終わっても、十分納得できたとは言い難いが、しかし非常に感慨深く、はたして自分の所属している会社や部署、さらに自分の人生に適用可能か、考え込んでしまった。(はたして上場企業に適用は可能なのだろうか?)

なにしろ具体例がないので、本を読んでいる途中で、前川製作所のサイトにアクセスして、どんな製品を作っている会社なのか調べてみた。するとそこには、新しい技術の開発や導入の事例がたくさん載っていた。それを見ると、技術の完成までに10年ぐらいかかったという事例がいくつもあり、驚かされる。また社長の対談などの記事も豊富に載っている。さながらサイト自体がマエカワの理念の発信基地になっているかのようで、この本と合わせてサイトに訪れることをお勧めする。