だいたい皆勘違いしているのが、今、世界中で起こっている数多くの紛争でアメリカの関わっている所はイラクぐらいだということ。
イラク以外のほとんどの戦争が、民族や部族の対立、ダイヤモンドなどの天然資源をめぐる対立、腐敗した軍事独裁政権などに対するゲリラ活動など、要するに「内輪もめ」だ。
そんなことに対して、ここで実践されてることが一体なんの役に立つのか。我々がチベットを弾圧する「中国人民軍」とサッカーをやってなんになるのか、馬鹿馬鹿しい。
世界は戦争だらけだ、イラクだけじゃない、アフリカ、アジアなど戦争紛争の宝庫だ。
そういったことに対してはこの本で言ってることは全く無力だ。
だいたい日本のODAで中国人民軍が装備を近代化してるのだから、全く馬鹿げてるとしか言いようが無い。結局日本人の金で民族の弾圧をやってるのに、誰も中国と手を切ろう何て言わない、この本も。
結局日本人にとって「金になる国」だから中国のチベット弾圧には全く文句も言わず、一方でイラク戦争には過敏に反応する。
まあ、世界で米国だけが戦争していると思い込んでる方には、夢を見させてくれるでしょうが。
「戦争と平和」は、どちらかいっぽうではありません。どんなときにも「戦争をしたい人」と、「戦争をしたくない人」とがせめぎあっているものなのです。ですから私たちが活動を苦痛に感じてしまったら、一生続けることができなくなります。・・・
即効性はないかもしれないが、我々が「非戦」の活動を長く続けることにより、戦争をし難くなる状況を作っていくことがこの本の狙いで、粘り強く、長く続けられる方法のヒントが書かれています。
本書の最初では、考える視点を変える事の重要性が書かれています。今注目を集めている、メディアリテラシーのことだと思います。確かに、活字になっているもの、TV等のマスメディア、新聞にかかれている事は、すぐ信用してしまいがちになりますが、もっと多くの情報を集めて、色々な観点から考える事が重要だと考えさせられました。
日常生活の延長でできること、少しがんばらないと出来ないこと、など、多くの実践内容が書かれている。これらの事を参考に、自分が取り組める事を考えるきっかけになる本だと思います。
ぜひ何回も読み返し、考えてみることをお勧めします。