風景の描写、歴史的な背景など、読めば読むほど旅に出て
確かめたくなります。
北国街道では近江と越前の間の山々により北陸と京都方面の
行き来が阻害されていたことが様々な史実の原因になっていた
ことなどを読み、googleの地図（航空写真）で思わず確認して
しまいました。
傍らにPCを置いていろいろ確認しながら読むとホント楽しいです。
リタイアしたら、本を片手に同じ道を旅したいと思います。

近畿・北陸の諸道をめぐる紀行文。
自分が近畿出身であることもあり、非常に親近感をもって読めました。
とりわけ、北国街道に出てくる余呉湖は、学生時代、サークルの旅行で訪れた所であり、その時のことがなつかしく思い出されました。

各自に思い出の深い地域の歴史・人々等について、このように司馬遼太郎が書き残してくれていることは日本人にとっての財産だと改めて思いました。